マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、ケビン・マグヌッセン(控えドライバー)と、ストッフェル・ファンドールネ(テストドライバー)に来季のF1シートを与えるために懸命に取り組んでいくと語った。
マクラーレンの来季のドライバーラインアップについては、フェルナンド・アロンソが残留するのは確定であるものの、2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンに関しては不透明な状況となっている。
だが、結局のところ、バトンの契約も延長され、来年も今年と同じドライバーラインアップとなるのではないかとの見方が日増しに強まってきている。
だが、2014年にマクラーレンからF1デビューを飾ったものの、アロンソの加入によってそのシートを失い、再び控えドライバーの位置に逆戻りしてしまったデンマーク出身のマグヌッセンは、来季もこのまま控えドライバーを続けるわけにはいかないと主張。選択肢は、マクラーレンで正ドライバーに昇格するか、あるいはライバルチームへ移籍するか、さもなければF1以外でレースをする道を探るかの3つしかないとしている。
そして、23歳のベルギー出身ドライバーであるファンドールネだが、今季は下位カテゴリーのGP2で圧倒的な強さを見せており、すでにタイトルもほぼ手中に収めている状況だ。
こうした状況に関し、ブーリエは次のように語った。
「4人のいいドライバーがいるというぜいたくな悩みを抱えているよ」
「ケビンとストッフェルは非常にいいドライバーだ。我々としてはこの2人にはいずれもF1でレースをしてほしいと考えている」
そう述べたブーリエは、次のように付け加えた。
「だが、自分たちのチームのシートを提供することができない場合には、彼らが来年レースに出られるよう最善を尽くしていくことになる」