ウィリアムズが、最強メルセデスの最新パワーユニットを使うことができるかどうか、まだはっきりとはしていないようだ。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、前戦F1イタリアGP(第12戦)でメルセデスAMGが使った新スペックのエンジンに関し、“恐ろしいほど”のパフォーマンスを示していたと語っていた。
そのエンジンは、基本的には2016年に使用するパワーユニットを想定して開発されたものだと考えられている。だが、モンツァではワークスチームであるメルセデスAMGのみに投入されたその新スペックエンジンには信頼性の問題が発生していたとも伝えられている。
現在、メルセデスからエンジン供給を受けているウィリアムズだが、いつごろからその新スペックエンジンを使うことができるようになるのだろうか?
イギリスの『Sky(スカイ)』からその質問を受けたウィリアムズの最高技術責任者パット・シモンズは、次のように答えた。
「正直に言って、分からないんだ」
「新しいパワーユニットを使うかどうかを確認するためのリスク分析が行われているのは確かだ」
「我々は競技者だし、常に次善の策を講じたいと望んでいる。だが、ワークスチーム(メルセデスAMG)が使ってみてどうだったかという情報が与えられることになると思う」
そう語ったシモンズは、次のように付け加えた。
「彼らもそのパワーユニットではまだ1レースしか行っていないし、しかも1台だけだった。だからまだ多くの調査が行われることになるはずだよ」