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ハミルトンを責めても仕方がないとメルセデスAMGのボス

2015年07月29日(水)20:05 pm

2014年に新しいV6パワーユニット時代を迎えて以来、常に圧倒的な力を示してきたメルセデスAMGだったが、先週末のF1ハンガリーGPでは、過去2年間で初めて2台のクルマがいずれも表彰台を逃すという結果に終わっていた。

【結果】F1ハンガリーGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは、1周目にフェラーリ勢に順位を奪われると、その後も自らのミスで大きく順位を下げてしまっていた。

『Telegraph(テレグラフ)』は、今回のような「軽率なパフォーマンス」は、ハミルトンが「本当に偉大なF1チャンピオン」であるとの評価を下げてしまうようなものだったと批評。『Daily Mail(デイリー・メール)』も、「8ポイント」しか取れなかったハミルトンは別人のように見えたと論評している。

しかし、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、だからといってハミルトンを責めたところで何の解決にもならないと主張。

ヴォルフも、「我々がブダペストでやったように、あれほど多くのミスを犯していては、表彰台に上ることなど無理な話だ」とハンガリーGPではミスが多かったと認めたものの、『Stuttgarter Nachrichten(シュトゥットガルター・ナッハリヒテン)』に次のように続けた。

「だが、我々はあえて現実を曲げてしまう必要もない。我々のドライバーたちは現時点でもトップと2番手にいるし、コンストラクターズタイトル争いでも悠々とトップに立っているんだからね」

「今、我々は、誰かを責めたりするのではなく、すべてのエネルギーを、それらのミスの解決法を探ることに向けているところだ」

そう語ったヴォルフは、次のように続けた。

「我々のクルマに乗っているドライバーが誰なのかということを忘れてもらっては困るよ」

「ちょうど24時間前には、同じルイスが素晴らしい予選での走りを見せたし、誰もがそれを称賛していた。その彼が今では問題を抱えてしまっているような見方はしないで欲しいんだ」

しかし、そのヴォルフも、もし今後もまたメルセデスAMGがハンガリーGP決勝のようなレースを行うことがあれば、現在ハミルトンと42ポイント差の3番手にいるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の存在も無視できなくなるだろうと次のように続けた。

「差は2レースでの優勝分にも満たないし、シーズン終盤に向けてのんびりとリラックスして走ることができるような状況ではないよ」

「決してフェラーリを甘くみることはできない」とヴォルフは付け加えた。

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