NEXT...F1開催スケジュール

「マッサは素晴らしいドライバー」だとパット・シモンズ

2015年06月04日(木)11:26 am

ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズが、昨年からチームに加わったベテランドライバーのフェリペ・マッサには満足していると語った。

最近では25歳のチームメートであるバルテリ・ボッタスの評価がうなぎ上りとなっている。ボッタスに関してはフェラーリへの移籍もうわさされるなど、早くも来シーズンに向けた「シリー・シーズン」の主役のひとりとなっている。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、来季フェラーリがキミ・ライコネンとの契約を更新しない場合の後任候補としてレッドブルのダニエル・リカルドの名前もあげている。だが、フェラーリ側から見た筆頭候補はボッタスだろうというのが大方の見方だ。

もし、うわさ通りにボッタスが来季フェラーリへ移籍するようなことになれば、マッサのウィリアムズ残留の可能性はさらに確実度を増すことになるだろう。

シモンズは、マッサの母国ブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に対し、34歳となるマッサには満足していると次のように語った。

「彼がウィリアムズに来るまでは、私はあまり彼のことをよく知らなかったんだ」

「彼は、例えばどこかのレストランに彼がいたとして、誰かが彼はF1ドライバーだと言ってもそれを信じることができないようなタイプだろうと思う」

「だけど、レーシングカーに乗ったときの彼は、本当に素晴らしいんだ」

シモンズはさらに次のようなマッサとのエピソードを紹介した。

「私がそれまで唯一彼と話をしたのは2006年のモンツァの競技委員室だったと思う。我々はそこで口論をしていたんだ」

「私は、彼が英語を話せないふりをしていると責めたことを覚えているよ。彼は英語がすごく上手だということは知っていたからね」と笑いながらシモンズは付け加えた。

その2006年には、シモンズはルノーの技術責任者を務めており、当時のドライバーはフェルナンド・アロンソ(現マクラーレン)だった。その後アロンソは2010年にフェラーリに加入。マッサは2013年にフェラーリを離れるまで4年間をアロンソのチームメートとして過ごすことになる。

シモンズは続けた。

「私は、アロンソがいいドライバーだということは非常によく知っていた。だから、この男(マッサ)もよいドライバーであるに違いないと確信できていたんだ」

「彼(マッサ)がウィリアムズに来たとき、私が最初に彼に話したのはそのことだった。君はアロンソを打ち負かしたこともある。だから我々は君を信じているよと言ったんだ。私ばかりでなく、チームの全員がそういう態度を示したことで、彼もリラックスできたと思っているよ」

シモンズは、マッサがウィリアムズで本来の力と自信を取り戻すためには、「リラックスすること」が重要だったのだと語り、さらに次のように付け加えた。

「彼はもはやフェルナンド・アロンソ中心の世界で戦っているわけじゃない。彼はチームの一部なんだ。彼がバルテリに勝つときもあれば、そうではないときもある。でも、それはどうでもいいことだ。誰もがチームをさらに前進させるために取り組んでいるんだからね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック