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復活のライコネン、昨シーズン末にはF1引退も考えていた

2015年04月22日(水)17:31 pm

スペインの『Marca(マルカ)』が、キミ・ライコネン(フェラーリ)が厳しい結果に終わった2014年シーズン後にF1を引退することも考えていたと報じている。

先週末に行われたF1バーレーンGP(第4戦)でついに2位表彰台に上り、長かったスランプから抜け出たライコネン。レース終盤には2014年のF1チャンピオンであり、現在ポイントランキングトップの座にいるメルセデスAMGのルイス・ハミルトンを激しく追い上げる力走も見せていた。

2007年にフェラーリ最後のF1チャンピオンとなったライコネンと近い位置にあるという関係者は、『Marca(マルカ)』に対して「彼は100パーセント、フェラーリに残留することを望んでいるよ」と語っている。

2007年にフェラーリに移籍し、その年にF1王座に就いたライコネン。だが、2009年シーズン限りでチームを離脱すると同時にF1からも離れ、2年間ラリー選手権やアメリカのNASCARに参戦。そして、2012年にロータスからF1復帰を果たしたライコネンは、ロータスの財政悪化もあり、2014年からフェラーリへと復帰していた。

しかし、ライコネンがフェラーリで迎えた2014年シーズンは、チームメートのフェルナンド・アロンソ(現マクラーレン)に打ちのめされるという結果に終わっていた。その関係者は、ライコネンは、2014年シーズンが終わりを迎えるころには再びF1から身を引くことも「真剣に考えていた」とも語り、次のように続けた。

「彼は自分が望んでいたようなクルマを手にすることができず、非常に不満を感じていたよ」

だが、2015年にはそうした状況が大きく様変わりした。

ライコネンは、新たにフェラーリのテクニカルディレクターとなったジェームス・アリソンの責任のもとに製造された2015年型車SF15-Tに満足しているとともに、新チーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネのもと、チーム内の雰囲気も以前よりよくなっている。チームメートも友人でもあるセバスチャン・ベッテルへと変わった。

「彼も今では人が変わったみたいだよ。満足し、ワクワクしている」とその関係者も付け加えている。

ライコネンは、バーレーンGP決勝後に次のように語った。

「僕にとっての唯一の問題は、セブ(ベッテルの愛称)のほうが予選では速いことだ。でも、レースでは逆だよ」

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、バーレーンGP後に次のように報じていた。

「フェラーリと契約延長する夢を見ていたライコネンが、ついに目覚めた」

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