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ロータスの新女性開発ドライバーに冷ややかな視線

2015年02月28日(土)6:00 am

ロータスが26日(木)に、スペイン人女性ドライバーである26歳のカルメン・ホルダと開発ドライバー契約を結んだことを発表した。

ホルダは2015年にはF1グランプリにチームに帯同するとともに、シミュレーター開発やテストにも参加することになるとされている。

父親のホセ・ミゲルも元レーシングドライバーであったホルダは、これまでにF3、アメリカのインディライツ、そして最近では2012年から14年にかけてGP3にエントリーしていた。ちなみに、このときの成績は28位、30位、29位だった。

2015年のF1シーズン開幕前の最終テストが行われているスペインのバルセロナに姿を見せたホルダは、ロータスが発表した声明の中で「ロータスに加入できたことは、私の目標に向けての大きな一歩になります」と語っている。

ホルダのロータス加入により、現在のF1はウィリアムズのスージー・ヴォルフとともに2人の女性F1ドライバーを抱えることになる。

だが、このホルダのロータス加入のニュースを苦々しい気持ちで聞いた者も少なくないようだ。

『Reuters(ロイター通信)』が伝えた記事の中で、記者のアラン・ボールドウィンは、昨年、ホルダと同じGP3のクルマが「イギリス人ドライバーのディーン・ストーンマン(ランキング2位)の手にかかれば勝てるクルマであることが証明された」にもかかわらず、ホルダは一度もトップ10圏内でフィニッシュすることはできなかったと書いている。

また、2012年にホルダのチームメートであったアイルランド出身のロブ・クレーガンは、自身のツイッターに、「カルメン・ホルダはフィルム1本すら現像できなかった。ましてやF1のハイブリッドカーの開発なんて」といやみを書きこんでいる。

このツイートは、英語では「現像」と「開発」が同じ「develop」を用いることにひっかけたものだが、かつてのドライバー仲間としては「なぜあのホルダがF1に?」という気持ちは強いようだ。

クレーガンは、彼女がロータスに加入することができたのは、女性で、しかも美人であることに加え、資金も持ち込むことによるものだろうと考えている。

「F1は、金や、偽物をそれらしく見せることではなく、才能が一番大事なはずだ」とクレーガンは付け加えている。

ほかにもホルダのロータス加入に驚きの目を向けている者は少なくない。

2014年にGP3にエントリーし、1勝をあげてランキング8位となったニュージーランド人ドライバーのリッチー・スタナウェイは、そのニュースを耳にした後、ツイッターに「LOL」とだけ書きこんでいる。LOLとは(Lots Of Laugh)の頭文字をとったものだとされ、「大笑い」という意味で使われるものだ。

さらに、2012年にGP3チャンピオンとなり、F1直下のカテゴリーであるGP2でも優勝経験のあるニュージーランド出身のミッチ・エバンスも、「まだ4月1日(エイプリルフール)じゃないよ」とツイートしている。

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