先週のバルセロナF1合同テストでクラッシュ、4日間入院したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は27日(金)、「調子は申し分ない」と語って健康をアピールした。
22日(日)に発生したアクシデントでアロンソのMP4-30は比較的軽く壁にヒットした程度に見えたが、その後の状況から、やがてうわさがひとり歩き。KERS(エネルギー回生システム)に感電した、発作が起きたなどと、とんでもない話が飛び出た。
次いで26日(木)、記者団との会見に応じたロン・デニスがさらに話をややこしくした。アロンソは脳しんとうさえ起こさなかったというのだ。
それ以前にチームのレーシング・ディレクター、エリック・ブーリエは次のように話していた。「幸い彼(アロンソ)の体調はだいじょうぶだ。だが事故で脳しんとうを起こしたので、念のため病院で一晩、経過観察を受ける」
「これは脳しんとうが発生した場合の一般的な措置だ」
今も謎は解けていない。F1開幕戦オーストラリアGP出場も危ぶまれている。そこでアロンソは27日(金)、故郷オビエドにある自宅の庭園で動画を撮影、次のようなメッセージをYouTubeに載せた。「ご覧のとおり、僕はすっかり元気だ」
「ほんとうはテストに行きたいところなんだ」と笑顔のアロンソ。「でもお医者さんが2、3日休養しろって勧めるんだ」
「だから今週末はおとなしくしているよ。経過は来週、皆に報告する。近いうちにサーキットで会おう。多くの応援をありがとう」とアロンソは語った。