シーズン前の最終F1合同テストでいきなり大きくつまづいた初日から一転、この日はチームにとって最大の周回数をマークするなど、今後に希望を持てる内容だった。
昨日から今日にかけてチームはパワーユニットを交換、見ごと午前9時のコースオープンに間に合わせた。午前はフロントウィング調整と、それに伴うセットアップ変更に費やした。午後はロングラン走行に切り替え、機械的なバランスをチェックすると同時に、ドライバーと一緒に世界を転戦するメカニックたちのピット練習を行なった。
セッション終了直前、ジェンソンは原因不明の電気系トラブルでコース上にストップしたが、その時点ですでに彼は101周を回っていた。今年、一日でもっとも長いキロ数を楽々、計測したのだ。
われわれは、走りこみが絶対的に不足している。今もまだ、予定したプログラムを懸命に追いかけている状態だ。この調子を続けて開発ペースを上げたいところである。
■ジェンソン・バトンの話
「僕らはまだまだ多くの仕事を残しているが、今日はよい一日となった。思うようにテストできないのは、決して楽ではない。だがようやくいい感じで前に進んでいる。今日は多くの情報を得ることができた」
「僕らが最速のチームではないのは分かっている。でも、間違いなく開幕戦オーストラリアまでに長足の進歩を遂げるだろう」