ザウバーは5日(水)に、現在ウィリアムズで控えドライバーを務めるブラジル人ドライバーのフェリペ・ナスルと2015年のドライバー契約を結んだことを発表した。
これによりザウバーの2015年のドライバーラインアップは、すでに発表されていたスウェーデン人ドライバーのマーカス・エリクソン(現ケータハム)と、ルーキードライバーのナスルという、まったく新しい顔ぶれとなることが決まった。
22歳のナスルは2011年のイギリスF3チャンピオンであり、ここ3年間はGP2に出走。今季は現在ランキング2番手となっている。さらに今季からウィリアムズの控えドライバーを務めており、これまでに4つのグランプリで金曜フリー走行1回目に出走していた。
ナスルと契約を結んだザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンは次のように語った。
「しばらく前からフェリペのこれまでのキャリアを見守っていました。これまで下位カテゴリーで非常に素晴らしいキャリアを積んできており、彼は十分にF1昇格にふさわしい位置にいます」
「私たちは彼が来年私たちのために走ることをうれしく思っています。これにより、ブラジルからまた若くて才能のあるF1ドライバーが登場することになります」
この契約により、ブラジル銀行というスポンサーをザウバーにもたらすことになるナスルは次のように語った。
「2015年F1選手権に向けてザウバーと契約できたことは僕のキャリアにおいてものすごく重要なステップだ。これは、家族や友人、スポンサー、チーム、そして母国による支援のおかげだし、今日は僕にとっては忘れることのできない日になった」
「ザウバーはフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ロバート・クビサ(現WRC)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)といった若手の登竜門となったチームだし、その一員に加わることができることを誇りに思っている」
今回の発表により、今季ザウバーでドライブしていたエイドリアン・スーティルとエステバン・グティエレスはシートを失うこととなった。また、これまで来季エリクソンのチームメート候補最右翼と見られていたオランダ人ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデ(ザウバー/控えドライバー)のシート獲得の望みも絶たれたことになる。