レッドブルが、先週末に開催されたF1シンガポールGP(第14戦)において、ダニエル・リカルドに対して無線で違法に暗号化された情報を送っていたとされたことに関し、これを否定した。
【結果】F1第14戦シンガポールGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)では、先週末のシンガポールGPから、無線を通じてドライバーに対して「パフォーマンス」に関係する内容を含んだメッセージを伝えることを禁止していた。だが、マクラーレンがライバルのレッドブルではリカルドに対し、合法的に装った形で違法な情報伝達を行っていたと批判を行った。
「彼らは、“クルマにトラブルが起こるのを避けるためにこうしろ”と伝えていた」
そう述べたマクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)は、次のように続けた。
「これが1回であれば問題はないだろう。だが、2回、3回と続けられれば、どういうトラブルが彼のクルマに発生していたのか疑わしくなる」
しかし、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、シンガポールGPで3位表彰台を獲得したリカルドは、そこへたどり着くまでの間ずっと技術的トラブルへの対処を続けていたのだと次のように反論した。
「ダニエルは、基本的にバッテリーに問題を抱えていたんだ。再充電されなくなっていたんだよ」
「我々はチャーリー(ホワイティング/F1競技委員長)と話をし、ダニエルが信頼性の問題を抱えていたから、我々は彼に縁石に乗らないようにして走るように指示を出していたんだと伝えたよ。縁石に乗ることでバッテリーへダメージを与えていたからね」
『Independent(インデペンデント)』にそう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「この無線のやりとりは、許容される範囲だよ」