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ベッテル、来季は新たな担当エンジニアとともにチャレンジ

2014年08月26日(火)20:43 pm

苦戦の続くF1チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、来シーズンには新たなレースエンジニアと手を組んで巻き返しを図ることになるようだ。

昨年まで4年連続でF1タイトルを獲得した絶対王者のベッテルだが、今季は昨年限りでF1を引退したマーク・ウェバーに代わってトロロッソから昇格してきた新チームメートのダニエル・リカルドにもリードを許す苦しい立場に置かれている。

オーストラリア出身の25歳のリカルドは、先週末に行われたF1ベルギーGP(第12戦)の決勝で、ライバルであるメルセデスAMGのドライバーが同士打ちを演じたすきに、前戦ハンガリーGPから2連勝を達成。今季通算3勝目を手にしている。もちろん、これが自身のキャリア通算3勝目でもあることは言うまでもない。

一方で、リカルドの何倍もの報酬を得ているベッテルのほうは、いまだに不振から脱却することができていない。ベルギーGP決勝の舞台となった、ドライバーの腕が試されるサーキットだと言われるスパ・フランコルシャンにおいてもリカルドからほぼ1分遅れの5位でフィニッシュしている。

その後、ベッテルはクルマに欠陥がありそうだと不満を口にし、ドイツから来た報道陣に対して、「木刀を持たされて戦場に送りこまれた」ように感じていると語った。

そんな折、「ロッキー」の愛称で親しまれているベッテルのレースエンジニア、ギヨーム・ロクランが2015年にそのポジションからはずれることが24日(日)に明らかとなった。だが、それはベッテルの不振とは関係がなさそうだ。

「これは、チームを改善するための組織改編の一環なんだよ」

24日(日)にロクランが来季ベッテル担当からはずれることが明らかとなったことを受け、記者たちから質問を受けたレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)はそう答えている。

現在レッドブルで最高技術責任者の地位にあるエイドリアン・ニューイは、今年のクリスマス以後は第一線から退くことになっている。だが、レッドブルではすぐに別の人材を最高技術責任者に指名することはないようだ。

しかし、ニューイはロクランに関する件が明るみに出る前にベルギーで次のように語っていた。

「サーキット(現場)にはポール・モナハン(エンジニアリング責任者)やロッキー、そしてサイモン(レニー/リカルド担当レースエンジニア)という3人の非常に優れた技術者を抱えている。彼らがそうした技術的決定をできない理由などないと思うね」

ドイツの『Welt(ヴェルト)』紙は、「ロッキー」ことロクランの昇格人事が行われ、ベッテルの担当エンジニアは現在フォース・インディアでセルジオ・ペレスの担当エンジニアを務めているジャンピエロ・ランビアーゼが務めることになると報じている。

マルコはこれに関し、「セバスチャンは誰が来るか知っているよ。彼も話し合いに加わっていたからね」とだけ語っている。

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