今季ザウバーで控えドライバーを務めているギド・ヴァン・デル・ガルデが、来季は正ドライバーに昇格することになるだろうと報じられた。
オランダの日刊紙『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』が、ザウバーと近いある情報筋の話を引用しながら、ヴァン・デル・ガルデとザウバー首脳陣の交渉がうまくまとまったようだと報じている。
「情報提供者が、ヴァン・デル・ガルデがレースシートを確保したと語った」
そう書いた『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』は次のように続けている。
「内部関係者によれば、29歳のヴァン・デル・ガルデが今季中にレースに出走するチャンスさえわずかながらあるという」
このヴァン・デル・ガルデ起用のうわさの背景にあるのは、スポンサーを引き連れて今季ザウバーに加わったエイドリアン・スーティルの働きが思わしくなく、これまで1ポイントも獲得できていないことに対してチームが「失望」しているという事実だ。
『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』はさらに、「スイスのプライベートチーム(ザウバー)は非常に資金を必要としている。こうした財政的苦境により、何人かの従業員にはここ数か月賃金の支払いもされていないようだ」とし、「彼(ヴァン・デル・ガルデ)がいくつか資金力のあるスポンサーを抱えていることは公然の秘密だ」と続けている。
だが、スーティルのほうはF1ベルギーGP(第12戦)が行われた先週末のスパにおいて、自分とザウバーの間には来年まで契約があるとし、「僕が2015年もF1にいることを確信しているよ」と語っていた。
ヴァン・デル・ガルデ側は、現時点では何も公式にコメントを行っていない。
だが、ヴァン・デル・ガルデのマネジャーであり、彼の主要スポンサーであるマックレガーで取締役を務めるヤン・パウル・テン・ホーペンはハンガリーで次のように語っていた。
「我々はザウバーとの関係を継続したいと考えている」
「ギドがドライブできるようにするため、できることはすべてやっているよ」