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ドライバー移籍の時期到来

2014年07月27日(日)7:29 am

■セバスチャン・ベッテル

「シリー・シーズン」と呼ばれるF1ドライバーの移籍話が本格化している。その筆頭は4度のF1世界王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がメルセデスAMGに移籍するというものだ。

話はこの何日かであっという間に広まり、やむを得ず25日(金)、メルセデスAMG会長のニキ・ラウダが火消しに動いた。

その一方でレッドブル首脳のヘルムート・マルコ博士はドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』紙に対し、メルセデスAMG側からの動きはないとするラウダの話は必ずしも信じられないと、次のように語っている。

「こんなことをいっては何だが、ニキの話は三回変わる。午前に一回、昼に一回、そして夜にまた一回だ」

■フォース・インディア

ドライバー移籍の話は何もグリッド前方にとどまらない。フォース・インディアのビジェイ・マリヤは、二人のドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスの残留を望んでいる。

「われわれには二人についてオプションを有している」と、25日に語ったマリヤ。「彼らにはとても満足している。なのに変化を考える理由は何もないよ」

■マルシャ

グリッド最後方も騒がしい。マルシャには経済的に多大な貢献をしているイギリス人ドライバー、マックス・チルトンがいる。彼はもちろん来季もシートを守るつもりだ。

「来年もチームに所属できる自信はある」と、本人も語っている。

ところがチームメートのジュール・ビアンキは事情がやや異なる。彼はフェラーリの支援を受けていて、2015年はもっとグリッドが上のチームで走ろうと考えているのだ。

「マルシャに残れることは残れるんだ」と、フランス『RMC Sport(RMCスポール)』に語るビアンキ。「でも、他にいい機会があるかもしれない」

「僕の目標は、常にポイントを狙って戦うことだ」と、ビアンキ。「コース上でしっかり仕事をしたいだけだよ」

「(マネージャーの)ニコラ(トッド)が動いてくれている。フェラーリも同様だ。僕は彼らを信頼している」

■ロマン・グロージャン

グリッド中位のグループでドライバー移籍の核となりそうなのはロマン・グロージャン(ロータス)だ。チームがメルセデス・ベンツのエンジンを採用したら、彼のパートナーであるルノーとトタル石油を追って退団するかもしれない。

ロータスのエンジン契約について発表はまだないが、自らの将来についてグロージャンは、必ずしも使用エンジンの行方に左右されないと報道陣に語った。

「来季のロータスが今の状態を脱して改善するのは、僕の中で98ないし99パーセント確実だ。それと、エンジンについては何も話さないよ」

記者たちが2015年の所属チームについて何とか候補となる名前を聞き出そうとしても、グロージャンはニヤッと笑うのみだ。

では今、話題のフォーミュラEは?「そんなの選択肢に入らないよ!」と、グロージャン。「悪いけど、僕はガソリンがいい!」

一番の選択肢は、以前マネージャーだったエリック・ブーリエが指揮をとるマクラーレンか。

両者の関係についてグロージャンにきくと、こんな答えが返ってきた。「友だちってところかな。ただパドックで顔を合わせるだけでなく、時にはいっしょの時間を過ごすんだ」

「だからといって、僕がマクラーレンに一歩近づいたととらないで欲しい。友情は友情、仕事は仕事だ」

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