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「自分にはF1を改革する義務がある」とフェラーリ会長

2014年07月14日(月)17:04 pm

フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、F1改革のために何らかの行動を起こす決意をしていると語った。

F1は今年からこれまでよりも音の静かなハイブリッド方式のパワーユニットを導入したが、こうしたF1の方向性に関してかねてより批判的な立場をとっていたモンテゼモーロは、最近F1の主要関係者たちに対し、緊急会議を呼びかける書簡を出していた。

そのモンテゼモーロが、ドイツのニュース誌である『Focus(フォーカス)』に対し、あらためて現在のF1に関する持論を次のように展開した。

「ルールは非常に複雑だし、ドライバーたちはタクシードライバーのようになってしまっている」

「彼らは、速く走るのではなく、燃料やタイヤをセーブしなくてはならない。チームはどれだけの燃料を使い、どれほどタイヤがすり減っているかを判断しなくてはならない」

「以前は、最高のクルマに乗る最高のドライバーが勝利を手にしていたものだ」

「今では、観客席にいる者も、テレビの前にいる者も、もはやF1を理解していないよ。だからこそ今、我々は何か手を打たなくてはならないんだ。そうでなければ、もうF1にチャンスはないだろう」

そう語ったモンテゼモーロは、何らかの手を打つかどうかはF1最高責任者であるバーニー・エクレストン次第であり、「もし彼がやらないのであれば、私が自分で行動を起こすよ。それが私の義務だと考えているからね」とも語り、さらに次のように付け加えた。

「F1が失ってしまった魅力を取り戻すために何かしらの手をうたなくてはならないし、それは緊急の課題だ」

モンテゼモーロがそう語る一方で、フェラーリには、自分たちのF1カーの速さなど、もっと差し迫った問題があるのではないかと考える者もいる。

フェラーリのエンジン責任者であったルカ・マルモリーニは、今季の成績不振の責任を問われ、すでにマラネロを去ったようだと報じられている。また、最近のうわさでは、チーフデザイナーのニコラス・トンバジスやエンジニアリングディレクターのパット・フライも同様にその職を追われることになるのではないかとも言われている。

こうしたフェラーリの動きに対して懸念を表明しているのが、フェラーリ専門のジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニだ。

トゥッリーニは、『Quotidiano(クオティディアーノ)』の自身のブログで、「パフォーマンス低下の理由を個人に押しつけるべきではないと思っている」と語るとともに、現FIA会長のジャン・トッドがチーム代表を務め、7度F1タイトルに輝いた伝説的元F1ドライバーであるミハエル・シューマッハを擁して圧倒的な成功を築き上げた時代以降、フェラーリの文化は変化してしまったと指摘している。

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