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F1ドライバーは「いい人」には勤まらないとニキ・ラウダ

2014年05月27日(火)15:07 pm

メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダが、F1ドライバーは「いい人」には勤まらないと語った。

2014年F1ポイントランキング

先週末に開催されたF1モナコGP(第6戦)の予選で、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが、後ろを走っていたルイス・ハミルトンの走行を妨害するためにわざとミスを犯し、黄旗が振られるように仕向けたとの疑いがもたれた。

これに関してはレース競技委員会がデータなどを精査した上で、ロズベルグが故意にミスをした証拠はないと結論付けられていた。

翌日行われた決勝では、ポールポジションからのスタートの利を生かしたロズベルグが抜きどころのないモンテカルロ市街地サーキットでハミルトンに首位の座を明け渡すことなく2年連続での勝利を飾るとともに、今年のドライバーランキング首位の座も再びハミルトンから奪い返している。

だが、これをきっかけとしてメルセデスAMGのドライバー間の確執がいっそう明らかとなった。レース後、ロズベルグと握手しなかったハミルトンに対し、ラウダもそれは「適切な」行為ではなかったとし、苦言を呈している。

だが一方で、ラウダはハミルトンが必ずしも「いい人」になる必要もないと考えているようだ。ラウダは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。

「もしF1で勝ちたいと思うなら、“嫌なやつ”になる必要がある。それは間違いない」

「F1ドライバーに“いい人”がいたら教えて欲しいものだね。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)から始めるかい?」

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、現在のチーム内のF1タイトルをかけた争いについて、「同じ女性」をめぐって争う2人の男性になぞらえ、ドイツの『Bild(ビルト)』紙に次のように語っている。

「そうした状況のもとでは、もはや友情などはなくなるよ」

さらにラウダは、チームメート同士がお互いにどういったことを「嫌う」かということはよく分かっているとしている。ラウダは1984年にマクラーレンでチームメートであったアラン・プロストとの一件を引き合いに出しながら次のように続けた。

「私は個人的にプロストに対して何の反感も持っていないよ。彼は複雑な人間だが、いいやつだよ。それでも、私は彼が嫌いで、すべての情報を彼から隠していたよ。自分のエンジニアたちには、彼には何も言うなとくぎを刺しておいた」

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