ついに開幕した2014年のF1。タイヤも進化しているが、ピレリ側は性能とデグラデーションに満足だと語っている。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。
本日、新しいタイヤレギュレーションの登場とともに、Formula One は新しい時代に突入しました。第1の新ルールは、フリー走行に適用されるもので、フリー走行1回目(FP1)に限り最初の30分間に1セットのタイヤが追加供給されます。追加供給されるタイヤは、選択された2種類のタイヤ中の硬い方のコンパウンドとなります。
この新ルールによって、本日の2回のセッションを通して、合計937周という昨年よりも多い走行が見られました。オーストラリアグランプリ用に選択された P Zero ホワイト・ミディアムとP Zero イエロー・ソフトには、ブリスターやグレイニングの発生が見られず、現時点での両コンパウンド間の性能差は約2秒となっています。
第2のルールは、予選において、全てのマシンに軟らかい方のコンパウンドを1セット追加供給することです。このタイヤの使用はQ3のみに限定され、使用後はピレリに返却しなければなりません。しかし、Q3に進出しなかったチームは、追加供給されたタイヤを決勝で使用することができます。したがって、合計すると、今シーズンの各グランプリでは、13セット(昨年は11セット)のスリックタイヤが供給されることになります。
午前中のFP1では、各チームはミディアムタイヤのみを使用し、フリー走行2回目(FP2)の30分経過時点でソフトタイヤへと移行しました。今年のマシンには非常に多くの新しい要素が存在するため、各チームは予想されるレースペースを評価すべく、両コンパウンドを使用して多様な燃料搭載量で可能な限り多くの走行を行うことに集中していました。
両セッションを通じて温暖なドライコンディションが続き、FP2での最高気温は24℃、路面温度は40℃に達しました。しかし、土曜日と日曜日には雨のリスクがあるため、Cinturato グリーン・インターミディエイトと Cinturatoブルー・フルウェットが初登場する可能性もあります。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「ここまで見た限り、一新された今年のミディアムおよびソフトコンパウンドの性能とデグラデーションには満足しています。ミディアムタイヤのデグラデーションは非常に低く、ソフトタイヤのデグラデーションはわずかにミディアムより高くなっています。一日を通してブリスターやグレイニングは発生せず、マーブルも減少しました。したがって、現時点では、我々自身の目的は達成されています。まさに意図した通りに、より多くのマシンの走行をファンが見ることができましたので、新しいタイヤレギュレーションは非常に良く機能しているように思います」
FP1
1 アロンソ 1分31秒840 ミディアム新品
2 バトン 1分32秒357 ミディアム中古
3 ボッタス 1分32秒403 ミディアム中古
FP2
1 ハミルトン 1分29秒625 ソフト新品
2 ロズベルグ 1分29秒782 ソフト新品
3 アロンソ 1分30秒132 ソフト新品
本日の統計:
ミディアム ソフト インターミディエイト ウェット
走行距離 * 3165 1803 0 0
使用セット数 ** 55 19 0 0
最多ラップ ** 26 25 0 0
*本日の FP1 と FP2 での全ドライバーによる総走行距離(km)
**コンパウンド毎の全ドライバー統計
今日の豆知識:
昨年、Formula One チームは、約 20900 本(5225 セット)のピレリタイヤを使用しました。これらのタイヤを積み上げると、世界一高いビルの 7.5 倍以上の高さとなる 6270 メートルに達します。