1月末に行われた今季最初のシーズン前公式テストにおいてトラブルに見舞われ満足に走行できずに終わっていたレッドブルだが、バーレーンで19日(水)から4日間の日程で始まった2回目のテストでも、トラブルが続いている。
レッドブルにとっては悲惨な結果となったヘレステストから2週間が経過。4年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテルは、ルノーによって調整が施されたエンジンを搭載したRB10で、バーレーンにおいて今年2回目のテストに臨んだ。
しかし、初日の午前中は走行できず。ドイツ人記者のミハエル・シュミットは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように語った。
「クルマはまだ組み立て作業が続けられている」
「新しいパーツがまだイギリスから届けられているところだ」
レッドブルが抱えている問題の多くは、エンジンサプライヤーであるルノーによるものではないことが、だんだんと明らかになりつつある。というのも、バーレーンでのテスト初日には、同じルノー製エンジンを搭載するケータハムが順調に周回を重ねていたためだ。
F1エンジンを供給するルノー・スポールのレミ・タフィンは、次のように語った。
「我々がすべての問題を解決したと言っているわけではない。だが、我々としてはヘレスで何が問題だったのかをしっかりと把握しなくてはならない」
「今は今後積み上げてゆくための基礎が用意できた。バーレーンが、我々にとっては初めてのテストとなる」
「そう、我々はまだいくつか問題を抱えるかもしれない。だが、この基礎の上に築きあげてゆくことができるはずだ」
常に率直な発言をすることで知られるレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコでさえ、19日にはルノーを批判するようなことはなかった。マルコは次のように語っている。
「仮に、パワーユニットに何の問題も発生しなかったとしても、我々はヘレスでそれほど走ることができなかっただろう」
「あれは我々のほうに問題があったんだ。カバーの下があまりにも熱くなり過ぎていた。だから、ここバーレーンには2つの解決策を用意したよ。それが我々の役に立つはずだ」
結局、初日のベッテルは午後になって走行を開始できたが、14周を走ったのみでトラブルのためクルマを止めた。