1月3日に45歳の誕生日を病院のベッドで迎えた7度の元F1王者ミハエル・シューマッハの家族が、病院前に集まったファンに「圧倒され」「涙を流していた」と公式ホームページで発表し、回復を願う世界中のファンに「深い感謝」の意を表した。
フランスとイタリアからフェラーリ・ファンクラブのファンが病院の外に集まり、フェラーリ時代に5回のF1王者に輝いたミハエル・シューマッハの誕生日と回復を願い、持参したフェラーリの帽子やシャツやフラッグなどに思い思いのメッセージを書いて掲げ、静かに祈りを捧げていた。
院外に集まったファンの光景を目にした家族は感動で涙していたようで、次のようなメッセージで感謝を伝えた。
私たちは圧倒されました。
私たちは病院の外に集まったフェラーリファンが見せてくれた信じられないくらいのお見舞いに、みんなが感動して涙しました。
世界中から私たちに寄せられたミハエルの早期回復を心から願う全ての心温まるメッセージに深く感謝申し上げます。
12月29日(日)、家族や友人たちとフランス・メリベルのスキー場で休暇を楽しんでいたミハエル・シューマッハに不運な事故が起こった。
通常の滑走エリアを外れて滑っていた際に、岩をぶつかり単独で転倒事故を起こした。その際に体は宙に投げ出され、不運にも岩に頭を強打、被っていたヘルメットは割れて流血した。直後には意識はあったようだが、困惑していたようだ。
数分後に駆けつけた救助隊によりすぐにヘリコプターで近くの病院へ搬送。その後グルノーブル大学医療センターへ再搬送され緊急手術をした。人工的な昏睡状態下で2回の開頭手術を無事に終えたが、現在も危機は脱していない。
病院には妻コリーナや2人の10代の息子、父ロルフ、弟ラルフら家族が付き添っており、ミハエルは45歳の誕生日を病院のベッドで迎えている。