F1チームは今週、2014年シーズンに向けて車両最低重量の引き上げを阻止する動きに出た。
来シーズンから導入される新V6ターボエンジンとERS(エネルギー回生システム)によって、来季のF1カーの重量は現状よりも増加することになる。このため、来季レッドブルへの移籍が決まっているダニエル・リカルドなどはかなり短期間で体重をそぎ落とすことが求められている。
パリで9日(月)に行われた戦略グループおよびF1委員会において、この最低重量を引き上げようという提案についての話し合いが行われたが、『BBC』によれば、この件は否決されたという。
この提案が承認されるためには全チームの賛成が必要だったが、『BBC』の記者であるアンドリュー・ベンソンによれば、フェラーリ、メルセデスAMG、そしてロータスがこれに反対したとしている。
この案に関し、今季限りでマクラーレンのシートを失ったメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスは、ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に次のように語った。
「この時期になって何かルールを変更すれば不公平になるだろう」
「もし、何か変えられるものがあったとすれば、それは重量制限だろうね。でも、それすらも不公平になるだろうし、何チームかはそれに反対しているよ。だって、彼らはいい仕事をして、ほかのチームよりもクルマを軽くすることができているんだからね」