キミ・ライコネン(ロータス)のフェラーリ復帰によって、フェリペ・マッサのエンジニアを務めているロブ・スメドレイのフェラーリでのキャリアは終わりを迎えるかもしれない。
F1第12戦イタリアGPのパドックでは、ライコネンが来シーズンから2年間の契約をフェラーリと交わしたと広まった。そのときは、まだ正式発表されていなかったが、スメドレイが“アイスマン”ことライコネンと手に手を取って一緒に働くということはあり得ないという関係者もいた。
それは、スメドレイがフェラーリを離脱することになったマッサと、ほとんど父親のような実に親密な関係を築いていることで有名だからだ。
実際、マッサとは無線での会話の長さが長いことで知られており、スメドレイはマッサのことを“フェリペ、ベイビー”と呼び、詳細なドライビングの問題から戦略的なことまで話している。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、昨年のF1アブダビGPでライコネンがレースエンジニアに「もう放っといてくれよ。やることは分かっているって」と言い、カリスマ的な状況を作り出したのだが、スメドレイとはそうもいきそうにないと伝えている。
実際、スメドレイは2014年にウィリアムズに復帰するのではないかとささやかれている。ジョーダンでのF1キャリアをスタートする前にちょうど、ウィリアムズのツーリングカーチームで働いていた経験があるからだ。
また、同誌はスメドレイがウィリアムズでレースエンジニアとしてではなく、より高い地位の職務に就きエンジニアらの責任を負うことになるかもしれないとも報じている。