メルセデスAMGが、今季のタイトル獲得に焦点を合わせることで、2014年F1シーズンに向けた準備に妥協をすることはないと語った。
多くのF1関係者が、現在タイトル争いをリードしているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の最大のライバルとなるのはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だろうと考えている。
だが、伝えられるところによると、メルセデスAMGのエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが、今後はこれまでとは劇的に異なる新たなルールが導入される2014年に向けた大きな挑戦のほうへ重点を置いていくべきだと語ったという。
これに関し、ハミルトンは24日(土)に行われたF1ベルギーGPの予選で4戦連続となるポールポジションを獲得したのち、「それに関しては、いろんな人が違った意見を持っていると思うよ」と語った。
だが、メルセデスAMGのチーム代表であるロス・ブラウンも、ヴォルフと同じ意見のようだ。ブラウンは、『Sky(スカイ)』に対し、「我々は、(2013年の)タイトル争いに勝利しようとは考えていない」と語った。
ブラウンは、ベッテルがもし11月の最終戦までその大きなリードを守れないことがあれば、それは「異常なこと」だとし、さらに次のように続けた。
「当然ながら、我々がタイトルを取りたくないと言っているのだと受け取って欲しくはないよ。もちろん、それは望んでいる。だが、我々は2014年に向けたプログラムを妥協することはないということだ」
ブラウンは、それゆえメルセデスAMGは、今シーズン残りのレースに向けたW04(2013年型車)の開発に関しては、「わずかなもの」に限って行うことになると語っている。