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アロンソとレッドブルのうわさは仕組まれたもの?

2013年07月29日(月)6:02 am

F1ハンガリーGPの期間中にレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーとフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のマネジャーが会談を行ったが、これはアロンソとは何の関係もないことだったようだ。

ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、レッドブルがモーターホームにおいて、アロンソのマネジャーであるルイス・ガルシア・アバドの要請を受けて会談を行ったことを認めたと報じていた。

そのときの写真も報じられるに至って、レッドブルがセバスチャン・ベッテルの最大のライバルであるアロンソをチームに引き入れるために、アロンソとフェラーリの間にかわされている2016年までの契約の残り期間を買い取ろうとしているのではないかとのうわさが駆け巡ることとなった。

だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の記者であるトビアス・グルーナーは、そのうわさは間違っていると指摘している。というのも、ガルシア・アバドは、レッドブルのジュニアプログラムの一員であるカルロス・サインツJr.のマネジャーでもあるからだ。

サインツJr.は7月中旬にシルバーストンで行われた若手ドライバーF1テストにトロロッソとレッドブルの両チームから参加し、テストを行っている。その後サインツJr.は、もし2014年にF1に昇格できるチャンスがあれば「ノーとは言わない」と発言していた。

現在、F1のサポートシリーズのひとつであるGP3に参戦しているサインツJr.は、スペインの『AS』紙に次のように語った。

「まぁ、多分そういうチャンスが与えられる可能性は小さいだろうね。でも僕は18歳だし、もし才能があるとしても、もっと準備が必要だし、さらにドライバーとして成熟するために経験を積む必要があると思う」

さらに、伝説的なラリードライバーであるカルロス・サインツを父に持つサインツJr.は次のように付け加えた。

「でも、もしそういうチャンスがくればノーとは言えないよ。だって、そういうチャンスは一生に一度あるかどうかだからね」

だが、奇妙なことに、28日(日)にそのチャンスがあったにもかかわらず、レッドブルのホーナーはアロンソのうわさを否定することはなかった。ホーナーはドイツの放送局『RTL』に対し、「われわれのシートに空があれば、つねにそういううわさは出てくるものさ」とだけ語っている。

しかし、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、そのうわさはフェラーリを疑心暗鬼に陥らせるために仕組まれたものではないかと疑っているようだ。ラウダは次のように語った。

「それは私がこれまで耳にした中でももっともナンセンスで馬鹿げたうわさだ」

「アロンソには、2014、15、16年と今後3年にも及ぶ契約がある。そのことはパドックにいる誰もが知っているよ。それ(うわさ)は絶対に本当じゃないね」

フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリはほほえみながら、「そういう心理戦もこのスポーツの一部だからね」とコメントしている。

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