ついに新コンコルド協定が締結されたというニュースが、現在開催中のF1ハンガリーGP(7月28日実施)のパドックを駆け巡った。
コンコルド協定は、F1チームとF1の商業権管理会社FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)、そして統括団体FIA(国際自動車連盟)の3者をつなぎ合わせるF1界の秘密協定と言われている。F1の最高権威でFOMを代表するバーニー・エクレストンはすでに「財政面で」新たな協定を各チームと結んでいたが、エクレストンとFIAの間でまだ合意に至っていなかった。
エクレストンは、「解決すべきことがたくさんある」とハンガリーで話していた。
最新の見解では、記者たちに対する規制強化と引き換えに、FIAへより多くの利益を譲渡することをエクレストンが拒否していたのではないかと憶測されていた。
しかし、エクレストンは27日(土)、パドックのモーターホームでFIA会長のジャン・トッドと共にテーブルに着き、笑顔で握手を交わした両者は、書類にサインをした模様。
しかし、ふたりによる共同声明によれば、サインをした書類は、コンコルド協定ではなかったようだ。
その正体は、「2013年のコンコルド協定履行へ向けた枠組み」であり、「数週間後、それぞれの運営団体の承認をもってコンコルド協定となる」とあった。