来シーズンのレッドブルのドライバー候補者のひとりであるダニエル・リカルド(トロロッソ)だが、彼にとっては夢のシートであるレッドブル・レーシングへの加入が一歩近づいたことが25日(木)に明らかとなった。
現在のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のチームメートであるマーク・ウェバーは、来シーズン以降は世界耐久選手権(WEC)へと転向し、F1からの引退を決めている。これによって空席となるシートに座るのは、事実上キミ・ライコネン(ロータス)とリカルドに絞られたと考えられていた。
だが、リカルドが今月17日(水)から3日間シルバーストンで行われた若手ドライバーテストでレッドブルのテストに参加して以降の報道は、リカルドのほうがライバルのライコネンよりも、一歩前へ出たことを示しているようだ。
来シーズンは誰がベッテルのチームメートになるのかと尋ねられたレッドブルのチームオーナー、ディートリッヒ・マテシッツは、レッドブルのジュニアチームという位置づけとなっているトロロッソのリカルドがもっとも近いところにいると明確に示唆した。
『AFP通信』、『AAP通信』、そして『SAPA通信』は、マテシッツの次のようなコメントを引用している。
「まだ何も決まってはいない」
「それについてはまだチーム内で議論されているところだ。だが、ブダペスト(F1ハンガリーGP/28日決勝)の後には発表されるだろう。リカルドはシルバーストンで素晴らしい仕事をやったし、ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)もよくやっていた」
そう語ったマテシッツの口からライコネンの名前が聞かれることはなかった。ライコネンについては現在所属しているロータスが、残留を求めて必死に説得を行っている。