次戦のF1モナコGP(5月26日決勝)の優勝候補は、メルセデスAMGだ。
メルセデスAMGは、第5戦F1スペインGPで、予選では圧倒的な速さでフロントローを独占した。しかし、決勝ではタイヤを酷使して傷め、次々と順位を落として、結局ポールポジションからスタートしたニコ・ロズベルグが6位、2番手スタートだったルイス・ハミルトンはポイント圏外の12位に終わった。
チームの共同オーナーであるトト・ヴォルフはレース後に、親会社であるダイムラーのCEOディーター・ツェチェとともに「本当に胸が痛む」思いだったと語った。
しかし、モナコではまったく違う状況になるかもしれない。
「メルセデスAMGがモナコで勝つ可能性は大きいと思う」とスイス人の元F1ドライバー、マルク・スレールは話している。
「モナコでは、一番前からスタートする者なら誰にでも、勝利する可能性もある」
「それにあそこでは、リアタイヤの性能劣化がこれほど大きな問題にはならないだろう」とスレールが話したと『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えている。
スペインGPで優勝したフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、この予想について聞かれ、こう答えた。「そうだね、間違いない」
「(メルセデスAMGは)この3戦でポールポジションを獲得しているし、去年もミハエル(シューマッハ/当時メルセデスAMG)が予選で最速だった。だから、モナコでポールじゃなかったら意外だよ」
「それに、モナコでは追い抜きがしにくい。だから、もっと長くいい位置を維持できるかもしれない」とアロンソは警戒している。
スペインGPで2位のキミ・ライコネン(ロータス)も同じ考えだ。「残念だけれど、メルセデスAMGはあそこでかなり速いと思う。そうなったら、追い抜きは難しい」
「だから、去年の彼らの結果やここでの結果を考えれば、モナコでも速いだろうと予想できる」とライコネンは話した。
ロズベルグは、『DPA通信』に次のように語っている。「予選では僕たちはすごくいい。だから(モナコでも)一番前に近づける可能性はすごく高い。あとは後続を抑え続けられることを願うよ」