2014年F1シーズンからのレッドブル昇格がにわかに取りざたされ始めたダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)は、レッドブルに入ってもセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とはうまくやっていけると話している。
F1マレーシアGPでベッテルがチームの指示に背いてチームメートのマーク・ウェバーを追い抜いた「マルチ21」事件が決定打となり、ベッテルとウェバーの仲は完全に修復不可能になったと言われている。
ウェバーとレッドブルの契約は2013年シーズン末で切れるため、ベッテルの新たなチームメート候補としてキミ・ライコネン(ロータス)やリチャルドの名前が挙がっており、レッドブルもその報道を否定していない。
そして今週、レッドブルのヘムルート・マルコ(モータースポーツ・アドバイザー)は姉妹チームのトロ・ロッソに「非常に有望な若手ドライバーが2人」いると話し、リチャルドが一歩リードしていると語っていた。
リチャルドはウェバーと同郷のオーストラリア人だが、母国の先輩ドライバーとは違い、ベッテルと衝突することはないと語っている。
「セバスチャンとは何度か食事に行ったこともあるんだ」
「セバスチャンと僕はまだ若いし、とてもいい人だよ」と、23歳の自分と36歳のウェバーの年齢差をジョークのネタにしたリチャルドは、「でも、チームメートになったら、また少し違うんだろうね」と話した。
チームオーダーを無視してウェバーを追い抜いたベッテルだが、そのあとにウェバーは勝利に「値しない」と発言したことがウェバーとの関係をさらに悪化させたという。この一連の出来事についてリチャルドはこう話している。
「僕も勝ちたいと思っているよ、F1ドライバーだからね」
「最高のドライバーになりたいんだ」
「でも、もしシーズン中にセバスチャンとのポイントが大差となり僕が負けたのなら、そこは彼のルールに従うよ」