マクラーレンは、セルジオ・ペレス(マクラーレン)がF1バーレーンGP(4月21日実施)で見せたチームメートのジェンソン・バトンに対する「限度を超えた」バトルを非難したが、その一方で、ペレスに対し今後も闘争心を保つよう促したようだ。
うわさによると、バトンが「危険」で「アンフェア」だったと形容したチームメート同士のバトルがぼっ発したバーレーンGP終了後、マクラーレンのチーム代表を務めるマーティン・ウィットマーシュは、ペレスと話し合いを行ったという。
一方で、ウィットマーシュはちょうど1週間前、F1第3戦中国GPで悪戦苦闘中のペレスを「大人しすぎる」と一喝し、ホイール・トゥー・ホイールのバトルでは今後、「ひじ打ち」を見舞うよう気合いを入れていた。
「アロンソ(フェルナンド・アロンソ/フェラーリ)とウェバー(マーク・ウェバー/レッドブル)を追い抜いたチェコ(ペレスの愛称)の情熱とガッツを抑制したくない」とウィットマーシュは語り、さらには「たとえチームメートを怒らせたと知ったところで、チェコが気にするとは思わない」と続けた。
ペレスは先日、常に脚光を浴びるマクラーレンのドライバーが日ごろ感じるプレッシャーは、2011年から2シーズンを過ごしたザウバー時代とは明らかに違うと認めている。
マクラーレンでペレスの前任者だったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、ペレスに重圧がのしかかっているのが見て取れると打ち明けた。
「マクラーレンのような偉大なチームにいると、相当なプレッシャーを受ける。大変だよ」とハミルトン。
「ここ(メルセデスAMG)も同じだけどね。結果を求めるチームの期待が、ふたりのドライバーに重くのしかかっている。そして、結果を残せなかったとき、その重みをずっしりと感じるんだ」
「彼はまさにそれを感じているようだね」とハミルトンはペレスの心中を察した。