F1最多出走記録を持つ元F1ドライバーのルーベンス・バリチェロが、本当ならフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は21日(日)に行われたF1バーレーンGP決勝で、優勝争いができていたはずだ、と語っている。
バーレーンGP決勝が始まる前、誰が優勝すると思うかと問われたメルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、自身のチームのニコ・ロズベルグがポールポジションからスタートするにもかかわらず、「フェルナンド・アロンソだ」と答えていた。
「われわれは現実的でなくてはならないからね」とラウダは付け加えている。
しかし、そのアロンソには、レース開始早々DRS(空気抵抗低減システム)の可変ウイングが開きっぱなしになるという問題が発生してしまい、ピットに戻ったアロンソの可変ウイングをメカニックが手動で閉じるという応急処置を施していた。
だが、コースに戻ったアロンソの可変ウイングはまたもや開きっぱなしになり、それによって再びピットインせざるを得なくなったアロンソは、そこで勝利のチャンスを逃すこととなった。
ブラジルのテレビ局『Globo(グローボ)』の共同解説者としてバーレーンを訪れていたバリチェロは、次のように語った。
「もし、アロンソにあのDRSの問題が起きなければ、きっとセバスチャン・ベッテル(レッドブル)と優勝争いができていたはずだ」
先週末のバーレーンGPで、サーキットの中間区間でのドライバーの動きを観察していたバリチェロは、2013年のクルマの中ではフェラーリが最高だとし、次のように語っていた。
「アロンソがベッテルと戦えていたはずだということをたくさんのデータが示しているんだ」
「フェラーリはすごいクルマだよ。DRSが開きっぱなしになっていたにもかかわらず、アロンソは1周につき1秒しか失っていなかったんだ」