幼少のころから所属してきたマクラーレンに別れを告げ、2013年にメルセデスAMGへ移籍したルイス・ハミルトン。開幕前冬季テストの現場でマクラーレンのガレージを訪れた際「追い返された」とハミルトンが主張したが、マクラーレンがきっぱりと否定した。
長年の付き合いがあるチームスタッフとのつながりを保とうとしたハミルトンだが、2月のへレステストでマクラーレンのピットに入ろうとしたら「サム・マイケルに追い出された」と明かしている。
「あまり好意的な態度とはいえなかったね。いい感じはしないよ」とハミルトンが語っていた。
マクラーレンの広報を務めるマット・ビショップは、この件に対するハミルトンの描写は大げさだと話している。
「サムはルイスをガレージから追い出したわけではない。どちらかというと、紳士的にハミルトンに退出を求めたのだ。メカニックが作業をしているところで、ライバルには見せたくない多くのパーツが分解されているさまが丸見えだったのだから」
「そもそも、ルイスはマクラーレンのガレージに立ち入るべきではないと分かっていたはずだ。私の知るチームの人員は誰もライバルのガレージに入ったりしない」
さらにビショップは、マクラーレンのホスピタリティエリアに現れたハミルトンは「温かな歓迎」を受けたと明かし、チーム代表のマーティン・ウィットマーシュに、マイケルがハミルトンを追い出したという報道は「おおげさ」だというように促したという。
ウィットマーシュは『The Independent(インディペンデント)』にこう話している。「私はフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリととても親しいが、間違ってもフェラーリのガレージに立ち入ろうとは思わない」
「もしそうしたとしても、丁寧に退出を依頼されるだろう」
「へレスでも、ハミルトンは丁寧に退出を依頼されたはずなので、ルイスはちょっと神経質になっているのではないかな」
「けれど、ホスピタリティエリアやほかの場所ではいつも歓迎されているよ」