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ロータス、速さの秘密はアクティブサスペンション?

2013年04月19日(金)19:36 pm

ロータスの速さの秘密は、油圧制御式のアクティブサスペンションのような機構にあるとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』が伝えている。

先月、メルセデスAMGが2013年型車W04に採用した「FRIC」(フロント&リア・インタラクディブ・コントロール/前後双方向制御システムの略)が、規約で禁止されている電子制御式のアクティブサスペンションと同じような機能を持つものだと報じられていた。

だが、デグラデーション(性能低下)の著しい2013年のピレリタイヤを巧みにいたわるロータスの2013年型車E21の秘密をメルセデスAMGのエンジニアが暴いたようだ。

「ロータスの一貫したシャシー(システム)が最もよく機能している」とメルセデスAMGのテクニカルディレクター、アルド・コスタは述べた。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』によると、このシステムを採用しているのは、メルセデスAMGだけでない。レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズ、そしてザウバーもこれと類似した技術を採用しているようだ。

このシステムは、前後左右4輪のサスペンションを油圧でリンクさせ、ブレーキングや加速の際にクルマのバランスを保つ仕組みになっている。レース中に燃料の搭載量が減るたびに、バランスも調整される。つまり、加速や減速、コーナリング、そして燃料の搭載量による姿勢変化を抑えることで、車高が一定にたもてるため、車体と路面の間を流れる空気が安定するという仕掛けだ。

メルセデスAMGのチーム代表を務めるロス・ブラウンは、「ロータスは最もシンプルだが、ベストのシステムを持っている」と認める。

2013年のここまでのレースで、ロメ・グロジャン(ロータス)がチームメートのキミ・ライコネンに対し苦戦しているのも、このシステムによって説明がつくかもしれない。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』のミハエル・シュミット記者は、この「FRIC」は調整するのが非常に困難なシステムであると指摘する。

「サスペンションの調整幅はとてもわずかであり、これまでグロジャンよりキミのクルマでセットアップに成功するケースが多い」

これは、ふたりのドライビングスタイルの違いによるところも大きいとされる。グロジャンはクルマが曲がりにくいアンダーステア、ライコネンはクルマが曲がりやすい状態オーバーステアのセットアップを好むと言われている。

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