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F1第3戦中国GP予選、詳細レポート

2013年04月13日(土)16:37 pm

2013年F1第3戦中国GPが4月13日(土)、上海インターナショナル・サーキット(1周/5.451km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間15時)から公式予選が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

【結果】F1第3戦中国GP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など

セッション開始時の天候は晴れ。気温28℃。路面温度は40℃。予選Q1は20分間で戦われ、17番手から22番手までのドライバーがここで予選を終える。サーキット上空には青空が広がり、今シーズン第3戦にして初めて雨の影響を受けない予選セッションとなった。

開始時刻を迎えても、いつものようにすぐコースに出るドライバーはいない。ここへ持ち込まれたピレリタイヤは硬めのミディアムコンパウンドと軟らかめのソフトタイヤだが、これらのタイヤによるタイム差が大きいこと、さらにソフトタイヤの性能低下が大きいことも影響。決勝レースに向けて予選ではなるべくハード側のミディアムを温存し、「予選用タイヤ」とたとえられるソフトタイヤでの一発勝負に出ることを選択したようだ。

Q1開始8分を過ぎたところでやっと動き出すチームが出始めた。上位チーム勢は、残り10分を切るころからコースへと出てゆき、とりあえずQ2進出に必要なタイムを刻んでゆく。まずは大きな波乱もなくQ1セッション終了。トップタイムはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の1分35秒793だった。Q1で予選を終えた17番手から22番手は以下のとおり。

17番手バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、18番手エステバン・グティエレス(ザウバー)、19番手ジュール・ビアンキ(マルシャ)、20番手マックス・チルトン(マルシャ)、 21番手シャルル・ピック(ケーターハム)、22番手ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケーターハム)。

Q1のトップ5は、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、マーク・ウェバー(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だった。

予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から16番手がここで脱落する。Q2でも最初は様子見をするチームが多いと思われる中、セッション開始早々セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がソフトタイヤでコースへと出てゆく。通常から見れば異例の展開だが、どうやらコースがすいている間にQ2進出に十分なタイムを一発で出しておこうという作戦のようだ。それを見たほかのチームもコースへと向かい始める。

ベッテルがまず1分36秒260を出してトップに立つ。だが、アロンソがそのタイムを塗り替えてその座を奪う。残り7分を切ったところでその時点で5番手タイムを刻んでいたウェバーがヘアピンのところでクルマを止めてしまう。無線からの情報によれば、どうやら燃料切れを起こしてしまったようだ。

セッション残り3分を切ったところで、セッションの残りタイムがなくなり、各車が次々にフィニッシュラインを越え、順位表の名前がシャッフルされてくる。途中でストップしたウェバーはなすすべなく14番手に後退しQ2敗退が決定。ロメ・グロジャン(ロータス)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)といったところがQ3進出圏内に滑り込んでいる。Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。

11番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、12番手セルジオ・ペレス(マクラーレン)、13番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、14番手マーク・ウェバー(レッドブル)、15番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、16番手ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)。

Q2のトップ5は、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だった。

予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。ここでもベッテルが最初にコースに飛び込んでくるが、タイムアタックを行うことなくそのままピットへと戻る。今後のライバルチームの出方によっては、決勝に有利なタイヤ選択ができるよう、あえてタイムを出さない戦略だ。

Q3残り時間が3分を切ったところでやっと全車がコースへと出てくる。だが、ベッテルやバトンはミディアムを装着しており、タイヤ温存策を選択したことは明らかだ。そんな中、ライコネンがラストアタックで、まずはトップタイムを刻む。直後にハミルトンがライコネンのタイムを更新してトップに立つが、後に続いたフェラーリ勢、ロズベルグはそこには手が届かなかった。ベッテルとヒュルケンベルグはQ3ではタイムを残さずに終わっている。

結局中国GPでポールポジションを獲得したのは1分34秒484を記録したハミルトンだった。ハミルトンにとっては移籍後3戦目にしてメルセデスAMGで初めてのポールポジション獲得となった。

Q3の結果は以下のとおり。

ポールポジションはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、2番手キミ・ライコネン(ロータス)、3番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、4番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、5番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)、6番手ロメ・グロジャン(ロータス)、7番手ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)、 8番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、9番手セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、10番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)。

上位7台は明日(14日)の決勝を劣化の激しいソフトタイヤでスタートすることになるが、バトンからヒュルケンベルグまではもちのいいミディアムタイヤでスタートできることになる。このあたりが決勝レースの展開にどういう影響を及ぼすことになるのか、そのあたりにも注目が集まりそうだ。

【写真】F1中国GP金曜日(全28枚)

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