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不名誉な記録を更新したマッサ

2013年03月22日(金)10:21 am

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』の分析によれば、フェラーリのフェリペ・マッサは歴代のフェラーリドライバーの中で最も長い「連続未勝利記録」を更新したという。

マッサが最後にF1レースで勝利を飾ったのは2008年の最終戦F1ブラジルGPのことだった。この母国レースで優勝を飾り、あと一歩でF1チャンピオンの称号を得るところまでいったものの、そのレースでライバルのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG/当時マクラーレン)が最終ラップで奇跡的に順位を上げて5位に入賞したことで、その栄冠を取り逃がしていた。マッサはそれ以後勝利の女神に見放され、先週末メルボルンで行われた今季の開幕戦オーストラリアGPでは連続未勝利数が68レースに到達。これにより、マッサは、これまでジャン・アレジが持っていた記録を塗り替え、フェラーリドライバーとしての連続未勝利記録保持者という不名誉な称号を得ることになってしまった。

ちなみに、1989年にティレルからF1デビューを果たしたアレジは、1991年にフェラーリに移籍したが、そこから1995年の第6戦カナダGPで初優勝を果たすまで67レースにわたって未勝利で、これがこれまでのフェラーリドライバーとしての最長連続未勝利記録となっていた。

だが、31歳となるマッサはそれでも、2013年の開幕戦での走りは「昨年よりも10倍は良かった」とブラジルの『Globo(グローボ)』に対して語っている。

さらに、フェラーリの会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロも、「(メルボルンでの)マッサのパフォーマンスには満足しているよ。彼は予選でとても速かったし、決勝でも見事な走りを見せた」とマッサを擁護するコメントをしている。

なお、『Autosprint(オートスプリント)』によれば、マッサやアレジに次ぐフェラーリドライバーとしての未勝利記録は以下のようになっている。ミケーレ・アルボレート(55レース)、エディ・アーバイン(49)、クレイ・レガツォーニ(34)、ステファン・ヨハンソン(31)、ルーベンス・バリチェロ(30)、クリス・エイモンとゲルハルト・ベルガー(27)。

だが、ひとたびフェラーリの外へ目を向ければ、F1の歴史上、結局優勝を果たすことなく連続未勝利で終わった記録を持つドライバーは少なくない。ベスト3は、アンドレア・デ・チェザリス(208レース)、ニック・ハイドフェルド(183)、マーティン・ブランドル(158)という顔ぶれだ。

また、優勝経験を持つドライバーの中で、優勝から長く遠ざかった記録を持つのが、かつてトヨタで活躍していたヤルノ・トゥルーリだ。トゥルーリはルノー在籍時代の2004年のモナコGPで初優勝を飾っている。だが、その後135レースに出走するも、ふたたび表彰台の中央に立つことはなかった。

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