バトン「優勝できるだけの速さがあるとは思えない」
マクラーレンのジェンソン・バトンは、アルバート・パーク・サーキットで行われたF1オーストラリアGPフリー走行3回目で7周を周回し、ベストタイムは1分33秒236で17番手となった。雨となった予選ではQ1で1分44秒688のベストタイムを刻んで8番手となり、Q2への進出を決めている。
【結果】F1開幕戦オーストラリアGP予選Q1、各ドライバーのタイム、タイム差など
予選セッションは降雨と日没のためそこで中断され、Q2とQ3は17日（日）の現地時間11時（日本時間午前9時）に再開される。
ジェンソン・バトン
「今日みたいに途中で中断が入るセッションは誰にとってもつらいものだよ。僕たちドライバーにとっては、予選に臨むために何度も何度も気持ちを高めないとならないし、例えて言えば、ウサイン・ボルトに連続5回の100メートル競走の準備をさせておきながら、そのうちの4回を中断するようなものだよ。そういうレベルでの中断はアスリートにとっては精神的にも肉体的にもかなりのストレスを生じさせるものだからね」
「でも、ファンにとってはもっと悪かったよ。みんな予選を楽しみにワクワクしながらずっと待っていたのに、土砂降りの雨の中で座ったきりで、コース上では何のイベントも行われなかったんだからね。彼らに対しては本当に申し訳なく思うよ。すべてのスポーツはファンのためにあるものだからね。明日は本当に素晴らしいレースをして、ファンに埋め合わせができることを願っている。でも、FIA（F1を統括する国際自動車連盟）に選択の余地はなかったと思う。安全上の理由によってQ2とQ3を明日に延期したのは正しい判断だったよ」
「そうは言うものの、予選が日曜（17日）の午前に延期されたということは、もう日曜の朝にビーチへコーヒーを飲みに行くことはできないってことなんだ。それはメルボルンでレース前に行う僕の伝統行事なんだけどね。でも、それはそんなに悪いことじゃないかもね。つまり、メルボルンで日曜の朝にコーヒーを飲むという、僕にとって縁起のいい行事は次の機会にとっておけるでしょ。僕たちには明日ここで優勝できるだけの速さがあるとは思えないから、コーヒーを飲みに行けば優勝するという僕の記録は無傷のままとっておけるからね」
