ロンドン・パラリンピックで金メダルを獲得した元F1ドライバーのアレックス・ザナルディが、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に称賛の言葉を贈った。
ベッテルは史上最年少の25歳でF1を3連覇。しかし、空力の天才と称されるレッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイがデザインしたマシンの力によるところが大きいと見る者もいる。
「ベッテルは信じられない才能の持ち主だと思う」というザナルディのコメントをブラジルの『Globo(グローボ)』が伝えた。
現在46歳のザナルディは、F1からアメリカのCARTへ活動の場を移しタイトルも獲得したが、2001年に大クラッシュで両足を切断した。その後もレース活動を続け、引退後はハンドサイクルへ転向、昨年のロンドン・パラリンピックでは、イタリア代表として見事に金メダルを獲得している。
「ちょっとうらやましいよ。僕ならあんな見事にはできなかっただろうからね」とザナルディは語っている。
「タイトルを1度獲得すると、僕も含めてドライバーの多くは、女の子を追いかけたり、大きな金の腕時計を買ったり、ナイトクラブでシャンパンを飲んだりするようになるものだ」
「でもあの若者は、もう一度勝つことだけを考えている」