ROC、ドイツチームが6連覇達成
15日（土）、タイのバンコクで行われているROC（レース・オブ・チャンピオンズ）の国別対抗戦で、ミハエル・シューマッハ（元メルセデスAMG）とセバスチャン・ベッテル（レッドブル）のペアが、ドイツチームとして連続6回目となる優勝を果たした。
ドイツチームはグループBを6戦6勝で勝ち進むと、準決勝ではジェイミー・ウィンカップ（V8スーパーカーシリーズで今年も含め4度チャンピオンとなったドライバー）とミック・ドゥーハン（ロードレース世界選手権500ccクラス―現MotoGP―で94年から98年まで5年連続でチャンピオンとなったライダー）を擁するオーストラリアチームを2対0で下していた。
前日の14日（金）に行われたROCアジア大会では見事に優勝を果たしていたものの、ナレイン・カーティケヤン（HRT）とカルン・チャンドックによるインドチームは、15日の国別対抗戦ではグループステージを勝ち残ることができなかった。彼らはそれぞれ1勝ずつをあげたものの、ドイツやオーストラリアと戦うまでには至らなかった。
開催国枠として出場したタイチームも懸命の戦いを見せたものの、グループステージを抜け出すことはできなかった。それでもタイチームのひとりであるティン・スリトレーがドゥーハンから勝利をあげ、母国ファンを楽しませていた。
4勝をあげたフランスチームと3勝をあげたオールスターチームが総当たり戦で行われたグループAで、上位3チームによる準決勝へと駒を進めたが、オールスターチームのロレンソは2輪ライダーでありながら4輪でもその力量を示し、過去3度世界ツーリングカー選手権のチャンピオンに輝いたアンディ・プリオール（イギリス）からひとつのヒートで勝利を奪う活躍を見せた。
アメリカチームとして参加したベニト・グエラ（WRCに参戦するメキシコ人ドライバー）とライアン・ハンターレイ（インディカー2012年度チャンピオン）はグエラが2勝、ハンターレイが1勝をあげたものの、予選タイムの差によって上位進出のチャンスを失っている。また、元F1ドライバーのデビッド・クルサードとプリオールのペアによるイギリスチームは、それぞれが1勝ずつをあげたものの、バリアに接触したペナルティーをとられたことで準決勝進出を逃した。
16日（日）には、引き続き個人戦が行われ、昨日まではチームメートだったドライバーも含め、全ドライバーがひとつの栄冠を目指して戦うことになっている。
