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バトン、ロズベルグに送る助言

2012年12月15日(土)11:43 am

ジェンソン・バトン(マクラーレン)が、来年からルイス・ハミルトン(マクラーレン/2013年シーズンよりメルセデスAMGに移籍)とチームメートになるニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)に、ハミルトンを迎える心の準備をするようにアドバイスしている。

2008年のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンと2009年のF1ワールドチャンピオンであるバトンのタッグは2010年に始まり、2012年シーズン末で終わりを告げた。ハミルトンは幼少の頃から所属し続けたマクラーレンを去り、メルセデスAMGという新天地に行く決意を固めたのだ。

ロズベルグもまた、2010年から2012年シーズンまで、7冠王者という前人未到の記録を持つF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハと3年間タッグを組んでいた。

3年前の自分と同じくハミルトンと新たにチームメートになるロズベルグついて、バトンはこう話している。「ロズベルグはハミルトンの速さに少し圧倒されると思うんだ」

「ロズベルグとハミルトンが(F1デビュー前の)ずっと昔にチームメートだったのは知っているけれど、あまり速くないクルマでハミルトンがどれほどの走りを見せるかを目の当たりにしたら、やっぱり驚くと思うんだよ」

バトンがハミルトンの速さについて語る一方で、元F1王者のジャッキー・スチュワートはまた別の見方を示している。スチュワートはシューマッハのような走りがハミルトンにできるのかどうか、疑問に思っているのだ。

「シューマッハは別次元の生き物なんだ。シューマッハはF1に完全に集中していた。シューマッハの人生はF1一色なんだ。ルイスの人生にはほかにも多くの誘惑があり、なかには邪魔としか思えないものもある」

「ルイスのマネジメントチームは、F1以外のものでもハミルトンは稼ぎを得られると証明したいと考えるだろう。しかし、ハミルトンの契約が増えた分だけ、マネジメントチームのためにやらなければならない仕事が増えて時間を奪われるんだ」

元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、43歳になるシューマッハを放出してハミルトンを獲得したメルセデスAMGの決断を高く評価している。

「ジェンソンは、ミハエル・シューマッハのスピードはまったく衰えていないと言っていたが、私はそこに疑問を感じるんだ」

「考えてみてほしい。ミハエルがハード側のタイヤを履いているとき、ロズベルグの方が速かっただろうか。答えは簡単に見つからない」

さらにクルサードは、ミハエルの不在を嘆く声も出ないだろうと話している。「ミハエルよりも前に引退していったほかのドライバーたちと同じさ。2012年シーズン中に、ヤルノ・トゥルーリ(元トヨタ)やニック・ハイドフェルド(元ザウバー)の現状を気にしていた人なんていたかい?」

「F1ドライバー以上のドライバーなんていないよ」

『SID通信』が実施したアンケートでは、シューマッハと3年連続F1ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の母国ドイツで、ベッテルがシューマッハの7冠という記録を打ち破ると考えている人数は全体の70パーセントにのぼっている。

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