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F1第19戦アメリカGPフリー走行1回目、詳細レポート

2012年11月17日(土)2:05 am

2012年F1第19戦アメリカGPが11月16日(金)、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(1周/5.516km)で開幕。現地時間9時(日本時間24時)から90分間、フリー走行1回目が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。

セッション開始時の天候は晴れ。気温12℃。路面温度は19℃。もちろん、すべてのチームにとってこのサーキットでの走行は初めてとなる。まずはさまざまなデータの収集に向けて、できる限り多くの周回をこなしたいところだ。このレースがこけら落としとなるだけに、路面はまだ非常に荒れた状態のため、最初はほとんどグリップしない状況でのスタートとなるが、走行を重ねるごとにグリップ状況は大きく変化してゆくことが予想される。

ピレリがここに持ち込んだのは最も硬めのハードタイヤ(プライム)と、その次に硬いミディアムタイヤ(オプション)だが、このフリー走行1回目では、まずはハードタイヤを中心に、変化に富んだコースレイアウトを攻略するためのベストなセッティングをいかにうまく見いだしてゆくかが各チームにとっての課題となる。

セッション開始早々に各ドライバーがまずはシステムなどをチェックするためのインストレーションラップに出てゆく。もちろんまだそれほどスピードを出す状況ではないが、それでもまったくと言ってよいほどにグリップがなく、非常に滑りやすそうなコンディションであることが見てとれる。新しいサーキットでの一番硬いハードタイヤでの走行に加え、気温が低いことも大きく影響しているようだ。

セッション開始約20分が経過したところで、最初にタイム計測を行ったのは小林可夢偉(ザウバー)。タイムは1分48秒517。その可夢偉をはじめ、ほとんどのドライバーがあちこちで大きくクルマをスライドさせている。それでも、可夢偉は積極的にロングラン(1度に多くの周回を重ねること)をこなし、着実にタイムをあげてゆく。

開始約30分。マーク・ウェバー(レッドブル)が1分44秒台に入れてトップに立つと、すぐに43秒台へ上げてゆく。その後セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2番手、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が3番手と、トップチーム勢がコンスタントにタイムを上げ始めた。開始40分に差しかかるころには、次々と各ドライバーがタイムを上げ始める。ハミルトンが40秒台に入れると、残り2戦で逆転のタイトル獲得を狙うフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2番手タイムを出してそれに続く。

セッションがほぼ半分を終了した時点でのトップ5は、ハミルトン、アロンソ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ベッテル、ジェンソン・バトン(マクラーレン)という顔ぶれだ。

残り30分、トップは1分40秒175でハミルトン。2番手に1分40秒528でバトンがつけ、マクラーレン勢がまずは安定した仕上がり状態にあることを示している。3番手にアロンソ。そして可夢偉が1分41秒766で4番手につけている。

残り時間が20分を切るあたりで、ベッテルが1分40秒335をマークして2番手に顔を出してきた。ハミルトンもすかさず1分40秒116までタイムを更新してゆく。アロンソもベッテルに対し1000分の2秒差の1分40秒337で3番手につけている。

セッションも終盤にさしかかり、かなりのクルマが最後の走行に向けてコース上に出てくる。残り時間が5分となったころには、HRTの2台を除く22台がコース上にひしめきあっている。いまだにかなり滑りやすい路面に加え、前後のクルマに注意しながらの走行はかなりストレスがたまりそうだ。

残り3分を切った時点でベッテルが1分38秒台に乗せてくる。結局最後のラップで1分38秒125までタイムを伸ばしたベッテルがトップのままセッション終了。2番手に1分39秒543のハミルトン、3番手は1分40秒337でアロンソ、4番手に1分40秒528でバトン、5番手は1分40秒650でウェバーというトップ5の顔ぶれとなった。

ザウバーの小林可夢偉は1分41秒036で8番手、チームメートのセルジオ・ペレスは1分41秒473で10番手だった。

【結果】F1第19戦アメリカGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第19戦アメリカGPフリー走行1回目の結果

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