F1第18戦アブダビGP予選、詳細レポート
2012年F1第18戦アブダビGPが11月3日（土）、ヤス・マリーナ・サーキット（1周／5.554km）で2日目を迎え、現地時間17時（日本時間22時）から行われた予選で、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）がポールポジションを獲得した。
セッション開始時の天候は晴れ、気温29℃、路面温度は31℃。予選Q1は20分間で戦われ、18番手から24番手のドライバーがここで予選を終える。全車が計測ラップを終えた時点で、トップはルイス・ハミルトン（マクラーレン）。2番手にフェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、3番手にパストール・マルドナード（ウィリアムズ）という順になっている。タイミングをずらしてコースインしたセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が右リアタイヤをウォールに軽くヒットさせ火花を飛ばすが、走行に問題はないようだ。
Q1の残り時間が5分を切ったあたりで、いつものように各車がソフト側のソフトタイヤを装着して最後のアタックに向かって行く。小林可夢偉（ザウバー）もソフトタイヤをはいて懸命のアタックに臨むが、思ったようにタイムが伸びない。だが、なんとかギリギリ17番手でQ2進出を果たした。Q1で予選を終えた18番手から24番手は以下のとおり。
18番手ジャン・エリック・ベルニュ（トロ・ロッソ）、19番手ヘイキ・コバライネン（ケーターハム）、20番手シャルル・ピック（マルシャ）、 21番手ビタリー・ペトロフ（ケーターハム）、22番手ティモ・グロック（マルシャ）、23番手ペドロ・デ・ラ・ロサ（HRT）、24番手ナレイン・カーティケヤン（HRT）。
Q1のトップ5は、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）、マーク・ウェバー（レッドブル）、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、フェリペ・マッサ（フェラーリ）だった。
予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から17番手がここで脱落する。Q2では上位チームもソフトタイヤを装着してコースインしてゆく。残り時間5分となった段階でトップはハミルトン、そこにウェバー、ベッテルのレッドブル勢が続く。ここまでフリー走行で安定感を見せていたマクラーレン勢、レッドブル勢、フェラーリ勢、ロータス勢はいずれもトップ10圏内に入っている。ロズベルグが最後のアタックで7番手に順位を上げQ3進出をほぼ確定させた。小林可夢偉もアタックを続けるが、結局16番手でQ2敗退が決まってしまう。チームメートのペレスも12番手で、同じくQ1進出はならなかった。Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。
11番手ニコ・ヒュルケンベルグ（フォース・インディア）、12番手セルジオ・ペレス（ザウバー）、13番手ポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）、14番手ミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）、15番手ブルーノ・セナ（ウィリアムズ）、16番手小林可夢偉（ザウバー）、17番手ダニエル・リチャルド（トロ・ロッソ）。
Q2のトップ5は、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、マーク・ウェバー（レッドブル）、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、キミ・ライコネン（ロータス）だった。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。太陽は完全に水平線の下へ消え、サーキットは照明によって明るく照らしだされている。路面温度も開始時点から2℃下がり、29℃となっている。まずはアロンソが1分41秒582のトップタイムを刻むが、すぐに好調ハミルトンがそのタイムを1秒近く短縮する1分40秒630をマークしてトップに。その後ウェバー、ベッテルと相次いでコントロールラインを越え、アロンソのタイムを上回るものの、ハミルトンには手が届かない。マルドナードが最後のアタックで3番手に飛び込むと、ウェバーがそれに続くように2番手へ順位を上げる。
ベッテルも最後に逆転を狙うが、結局ウェバーのタイムにも及ばず3番手に終わる。そのベッテルはセッション終了後、そのままクルマをコース上にとめてしまう。どうやらクルマに何らかのトラブルが発生したようだ。そのベッテルとの間でポイント争いを繰り広げるアロンソは、最後にバトンにもかわされ、6番手でQ3を終えることとなった。明日4日（日）の決勝レースでは、ベッテルが2列目から、アロンソは4列目からスタートすることになる。
Q3の結果は以下のとおり。
1番手ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、2番手マーク・ウェバー（レッドブル）、3番手セバスチャン・ベッテル（レッドブル）、4番手パストール・マルドナード（ウィリアムズ）、5番手キミ・ライコネン（ロータス）、6番手ジェンソン・バトン（マクラーレン）、7番手フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、 8番手ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）、9番手フェリペ・マッサ（フェラーリ）、10番手ロメ・グロジャン（ロータス）。
・【結果】F1第18戦アブダビGP予選、タイム差など
・F1第18戦アブダビGP予選の結果
