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ベッテル「レッドブルを去るなんて想像できない」

2012年10月17日(水)18:08 pm

来シーズンでレッドブルとの契約が満了するセバスチャン・ベッテルの去就をめぐり、新たな論争が起きている。

これまでもベッテルは、フェラーリへ移籍するのではないかとたびたび取りざたされてきたが、そのたびに本人は「(フェラーリへの移籍を)考えていない」とうわさを一蹴してきた。

しかし、このうわさをめぐり、ある陰謀説が浮上してきた。2012年シーズンの終盤で圧倒的な強さを見せつけているレッドブルを混乱させるために、フェラーリ自らがでっちあげているのではないかと示唆する意見が出ているのである。

韓国GP(第16戦)で優勝し、シンガポールGP(第14戦)、日本GP(第15戦)に続く3連勝を挙げ、ポイントリーダーだったアロンソを抜いて6ポイント差でランキングトップに躍り出たベッテルは、ドイツ紙『Auto Bild(アウト・ビルト)』へ次のように話した。

「僕は今、レッドブルにとても満足しているし、チームを離れるなんて考えもしないよ」

「レッドブルには必要なものすべてがある。今は移籍なんて想像すらできない」

とは言え、ベッテルが2014年にフェラーリへ加入するうわさはいまも根強い。フェラーリといわゆる「仮契約」をすでに交わしていると見る者も少なくない。

『BBC』は15日(月)、ベッテルとフェラーリの契約が進行中であると伝えた。しかし、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが『Ray』ラジオで以下の発言を行ったことから、ベッテルのフェラーリ加入は無いようにも思える。

「ニワトリ小屋に雄鶏(おんどり)は2羽もいらない」

「確執やライバル心なんてごめんだよ。これまでうちのドライバーたちの間にそんなものは存在しなかった」

この発言は、各国の言葉で「モンテゼモーロがベッテルにNoを突き付けた」と訳され、世界中に発信された。

しかし、フェラーリの公式サイトで辛辣(しんらつ)な物言いをすることでおなじみの匿名コラムニスト「跳ね馬 のささやき」がこの件に触れ、モンテゼモーロの発言を深読みし過ぎている人々に対して次のように言い放っている。

「モンテゼモーロが、ただ単に本質を述べたにすぎなかったのは残念だった。それ以上でも、それ以下でもなかった」

そして、次のように続けた。

「フェラーリは、深紅のクルマを操る才能を持ち、協調性を大切にしてチームと共にチームのために働ける者すべてに門戸を開いている」

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