フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリが、間もなく残留発表があるとみられるフェリペ・マッサ(フェラーリ)について、数年前の大クラッシュを乗り越えたと語っている。
マッサは、成績不振から今季限りでの放出がうわさされていたが、間もなくフェラーリ残留が発表されると各メディアが報じている。成績不振の理由について、マッサが数年前に経験した大クラッシュの影響を指摘する声もあったが、ドメニカリは次のように語った。
「3年前の大事故以来、依然として彼が医学上・精神上の問題で苦しんでいるという確証はない」
「個人的には、われわれが設計したマシンを乗りこなすために、チームメートよりも多くの時間がかかってしまっているのではないかと思っている」
「それ以外にも、フェルナンド(アロンソ)のようなドライバーをチームメートにすることの難しさも考慮しなくてはならない。彼(フェルナンド)がいかに素晴らしいかを受け入れるためには、かなりの成熟度が要求されるだろう」
「シューマッハ(ミハエル・シューマッハ/現メルセデスAMG)がいた時代にも、われわれは同じような経験をしている。シューマッハの方が速くすべての面で完ぺきであるということをきちんと認識できる者を、彼(シューマッハ)の隣に置く必要があった」
「そして彼(ナンバー2ドライバー)が自分の方が上だと示すようなことがあれば、問題が生じてしまうだろう。もちろん、彼(マッサ)はそのようなことは決してしないけれどもね」