F1のタイヤサプライヤーであるピレリは、各グランプリに使用されるタイヤのコンパウンドを決める際、より多くの選択肢から選びたいと考えている。
現在、ピレリはたった4種類のドライタイヤ(ハード、ミディアム、ソフト、スーパーソフト)の中から2種類のコンパウンドをグランプリごとに決めている。
しかし、ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーはドイツのモータースポーツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』に対し、「より多くのコンパウンドの中から2種類のタイヤを選んだ方がレースはよりおもしろくなる」と語った。
さらに、「そのうちチームはタイヤに精通し、それにあわせて戦略を順応させてくる。私たちにはどうしようもできない」と続けた。
「もちろん7つか8つの異なるコンパウンドがあるに越したことはない。現状の4つだけではチームは常に何をすべきか分かってしまっている」
「今は年間20レースあって、タイヤの種類は4つだけだ」
ただ単にピレリがより多くのコンパウンドを作ればいいわけではなく、ルール変更の必要があるとのことだ。
「ルールの問題さ」とヘンベリーは答えた。「それに私たちは、ルールを変えるのにどれほど時間を要するか分かっている」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』によると、ルールの変更は早くて2014年までかかる。
2013年までに確定している唯一の変更点は、ピレリ製のタイヤの側面に施されているタイヤの種類を表す色だけである。
「色が変更される予定だよ。マーケティング部は納得がいかないようだけどね。これ以上詳しいことは話せないよ」」とヘンベリーは締めくくった。