フェラーリはマッサを手放すべきではないとブリアトーレ
かつてルノー（現ロータス）を率いていたフラビオ・ブリアトーレが、フェラーリはもう1年フェリペ・マッサと契約すべきだと語った。
今シーズン末でフェラーリとの契約が切れるため、来季フェルナンド・アロンソのチームメートがマッサになるのか別のドライバーになるのかに注目が集まっている。
「私ならもう1年マッサを残す」とブリアトーレが発言したことを『Corriere dello Sport（コリエーレ・デロ・スポルト）』が伝えた。
「マッサはいいドライバーだが、アロンソのタイムとは比較するべきではない」とブリアトーレは語った。
ブリアトーレは、アロンソがルノーで2連覇を果たしたときにチームを率いており、今もアロンソのマネジメントにかかわっている。現チャンピオンのセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が2014年にフェラーリに移籍するのではないかとのうわさもあるが、ブリアトーレは一蹴した。
「私なら、ベッテルとアロンソを組ませるなんてことは絶対にしない。タイトルが1つで、1人しか獲得できない限りはね」
「F1で幾度も目にしてきたことだ。プロスト（アラン・プロスト）対セナ（アイルトン・セナ）、マンセル（ナイジェル・マンセル）対プロスト、アロンソ対ハミルトン（ルイス・ハミルトン）。こういうことを試した結果、チームは分断され、ドライバーも失っている」
「こう言うこともできる。もし遅いドライバーを抱えていたら、さらに遅いドライバーと組ませるのさ」とブリアトーレは笑った。
今週末マッサは、自身の将来について「いい知らせをすぐ」耳にできることを願っていると話した。
「まだ何の知らせもない。でも（最近のレース）結果が助けになるはずだ。それほど時間はかからないと思う」とマッサは語っている。
また、F1で3回タイトルを獲得したジャック・ブラバムの息子で、元F1ドライバーのデビッド・ブラバムも、マッサのフェラーリ残留を支持した。先週末サンパウロで行われたWEC（世界耐久選手権）に出場した際に語った。
「どんなスポーツでも、深刻な事故のあとに自信を失うのはよくあることだ」というブラバムの言葉を『Globo（グローボ）』が伝えている。「彼は（2009年のクラッシュから）復帰したとき以前と同じ状態ではなかったんだろう。だが、調子を取り戻しつつある」
「フェラーリがどうするかは分からないが、彼（マッサ）は2013年をもっといい1年にするだろうと信じているよ」とブラバムは話した。
