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ピレリ「ペレスの爆発的な走りが印象的だった」

2012年09月10日(月)21:40 pm

今季F1にとってヨーロッパで最後の戦いになったイタリアGP。タイヤサプライヤーであるピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、レース終盤にセルジオ・ペレス(ザウバー)が見せた走りが印象的だったと語った。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。

2012年9月9日、モンツァ
ルイス・ハミルトンがイタリアグランプリのレース週末を席巻し、マクラーレンの今シーズン3戦連続優勝に貢献しました。ハミルトンは、1ストップ戦略での勝利です。2位の座は、12番グリッドからスタートし、ハミルトンとは異なる1ストップ戦略を採ったザウバーのセルジオ・ペレスが獲得しました。

ピレリは、モンツァ用に、P Zeroシルバー・ハードタイヤとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを選択していました。この2つのタイヤは、ピレリのFormula One用タイヤレンジの中で最も硬い方の組み合わせであり、性能と耐久性の両面を示しました。ハミルトンは、ハードタイヤで最終スティント30周を走り切って優勝しました。一方、ペレスは、ミディアムタイヤで最終スティント24周を走行しました。ミディアムタイヤのスピードによって、レース終盤、ペレスは、一時ライバルたちよりも2秒以上速いラップを刻むことができました。

決勝は、金曜日、土曜日とほぼ同じ、気温27℃、路面温度39℃のドライコンディションの下でスタートしました。グリッド上のトップ10ドライバーは、皆ミディアムタイヤを装着していました。ハードタイヤでスタートした最も上位のドライバーは、12番グリッドのペレスでした。そのほか、ジェローム・ダンブロジオ(ロータス)、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、さらに最終グリッドからのスタートとなったニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)のみがP Zeroシルバー・ハードタイヤで53周のレースをスタートしました。

ペレスは、18周時点で6位に、25周時点で首位に立ち、29周でミディアムタイヤへの交換を行いました。そして46周目にアロンソを抜いて2位となり、モンツァと同じ組み合わせ(P Zeroシルバー・ハードとP Zeroホワイト・ミディアム)が選択されたシーズン序盤のマレーシアGPでのキャリアベストを再度達成しました。

4秒差で優勝したハミルトンは、23周でミディアムからハードへ交換し、首位の座を一時ペレスに渡しましたが、その後、ペレスのタイヤ交換によるピットストップで再び首位に立ちました。フェラーリも1ストップ戦略を効果的に活用し、フェルナンド・アロンソは、ハードタイヤで最終スティント33周を走行し、10番グリッドからのスタートで3位の座を獲得しました。

2ストッパー勢での最上位は、6位に入賞したメルセデスのミハエル・シューマッハで、チームメイトのニコ・ロズベルグが同じ戦略でこれに続きました。彼らの戦略は、第1スティントをミディアムで、残りの2スティントをハードで走行するものでした。また、ロズベルグは、ハードタイヤでレースのファステストラップを記録しました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント

「今日、両P Zeroタイヤの性能と耐久性が見られました。性能面では、ミディアムタイヤを使用したザウバーのセルジオ・ペレスによる爆発的なドライブが象徴的でした。耐久性の面では、すべての上位勢がハードタイヤによるロングランを見せてくれました。シーズン中最速のサーキットで、トップ5が1回のストップのみでした」

「レース中、各チームは、1ストップか2ストップかを決定するために、極めて柔軟なアプローチを迫られていました。モンツァでは、デグラデーションは低いものの、特にフロントタイヤに大きな負荷を課すパラボリカのような場所がいくつか存在するためです」

「またしても、マクラーレンが見事なレースを遂行しました。一方で、10番グリッドから3位を獲得したフェラーリのアロンソと、タイヤの最大限を引き出すザウバーの能力をあらためて示したペレスから、非常に素晴らしいタイヤマネジメントを見ることができました。そして、ここに集まったすべてのイタリアのファンの皆さまに感謝したいと思います。彼らの情熱と熱気が、このグランプリを特別なものにしています。サポートと歓迎を心から感謝しています。あらためて、ここをホームグランプリと呼べることを、一同光栄に感じています」

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