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コバライネン「スパは伝統のある素晴らしいサーキット」

2012年08月31日(金)11:26 am

ケーターハムのヘイキ・コバライネンが、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されるベルギーGP(9月2日決勝)に向けて意気込みを語った。

ヘイキ・コバライネン
「スパ・フランコルシャンは、F1の中でも伝統のある素晴らしいサーキットだから、ドライバーはみんなスパでレースできるのを楽しみにしているんだ。改修もあったけど、サーキットのよさはそのまま残されていて、スパが特別である理由が随所からうかがえる」

「高速サーキットであるスパでのレースは、刻一刻と変わる天候との戦いでもある。観客も筋金入りのF1ファンだし、雰囲気も最高に盛り上がるよ」

「スパといえば、F1で最も有名なコーナーであろうオー・ルージュ。坂を駆け下りているときは最高に気持ちがいいんだけど、直線になると圧迫感が体を襲う。でも正直言って、昔はこんなもんじゃなかった。クルマに今ほどのダウンフォースがなかったころを思えば、今はまったくたいしたことないよ」

「とはいえ、そんな中でもクルマをコントロールして正しいコース取りをしなければいけない。もしいいラインがとれて前のクルマに十分近づけたら、ターン5のレ・コームに差しかかる直前が絶好の追い抜きポイントになる」

「オー・ルージュの手前のヘアピンを抜けた直後から、スロットルを20秒ほど全開にして坂を駆け下りる。オー・ルージュからの最初の直線をトップスピードで走るために、このヘアピンからの立ち上がりをうまく決められるかが勝負。この立ち上がりの加速で失敗するとタイムと順位を失ってしまうんだ」

「次は3速ギアで走るターン5、6と7。ここは縁石をうまく利用して時間を稼ぎながら思いっきり攻める。続くターン8のリバージュは1速あるいは2速ギアがベストだね。でもここはオフキャンバー(路面が外側へ傾いており、通常より曲がりにくい)だからあまりほかのクルマに対して仕掛けられない。このターン8の入りでときどき右フロントタイヤがロックアップしてしまっているのを見かけることがあると思うけど、それはここでグリップを得るのが難しいのと、気をつけなければいけないバンプ(路面のデコボコ)がターンの立ち上がりにあるからなんだ。ポイントは、リバージュを過ぎてから思いっきり加速をして坂を下り、ターン9を全力で抜けて、スパでもう1つの名物コーナーであるプーオンに入ることだね」

「コックピットの中にいるドライバーたちにとって、プーオンはいい腕試しさ。トップスピードで入って、スロットルをほんの少しだけ緩めて、また全開にする。入り口はとても狭いけど、出口からはぐっと開けてターン12、13そして14まで全速で走る。ここはターン5、6、そして7とよく似ている」

「その次は谷底にあるターン15。ここを過ぎればスタートとフィニッシュ地点のある直線へ戻るだけ。ターン17のブランシモンはスパで3番目に有名なコーナーで、ここもまた全開。オー・ルージュと同様にブランシモンも数年前と変わってしまった。全開で攻めてそのままターン18と19の最終シケインまでトップスピードを保つには、クルマのセットアップがカギだね。ここでのブレーキングは重要で、このラスト2コーナーでタイムを失わずにターン1に入らなければいけない」

「以上がスパのラップだよ。間違いなく最高のコースだね。たいていグランプリのある週末の半分以上は雨が降っているけど、それでもみんなが楽しみにしているレースさ。よい休みを満喫したし、リーフィールドへの新しい本拠地の移転も済んだし、チームはやる気満々だよ。グランプリの再開が待ちきれないね」

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