グロジャン「これまで以上に優勝に近い位置にいる」
ロータスのロメ・グロジャンが、スパ・フランコルシャンで行われるベルギーGP（9月2日決勝）に向けて意気込みを語った。
Q：ベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャン・サーキットについてお聞かせください。
グロジャン：どんなコースかって、すごいの一言さ！ 強烈なジェットコースター・サーキットなんだ。それに、（ベルギーは）フランス語圏でもあるから、僕にとってはモナコ、カナダに続く母国グランプリみたいなもの、っていう特典もつくね。いいものになるはずさ。改良したクルマが何か違いを生んでくれることを願ってる。
グロジャン：ブダペスト（ハンガリーGP）で僕たちは速さを見せたけど、ほかの、もっと普通で追い抜きのしやすいサーキットだったらきっと勝利を手にできていたはずだよ。スパは（ブダペストよりも）追い抜きのしやすい普通のサーキットだから、どうなるか楽しみだね。
Q：チームメートのキミ（ライコネン）がテストした新パーツ（ダブルDRS／可変リアウイングを利用する空気抵抗低減システムDRSを応用し、吸入口から取り入れた空気をウイングに流して最高速を高める装置）での初走行となりますね。
グロジャン：あれはおもしろいパーツだよ！ あのおかげで速くなるとしたら、走るのが待ちきれないね！ しっかり機能させることができれば、いい装置だってことは間違いないんだ。このパーツで僕たちが速くなって、望む勝利が手に入るといいね。
Q：予選でチームは期待通りの位置につけていますか？
グロジャン：いまはすごくいいペースだと思ってるよ。いくつか、より理解を深めた部分もあるし、この前のレース（ハンガリーGP）を見ても、僕たちが予選で速さを発揮していることは分かるから、必要なのはレースペースの向上だね。
Q：E20は非常に速いクルマであるとの評価を確立しつつありますね。スパ・フランコルシャンの伝統的なコーナー群をこのクルマで走るのは楽しみですね。
グロジャン：スパはE20に合うはずだよ。シーズン後半戦では、クルマに合うサーキットが多くありそうだ。レースで勝つために必要なものがすべてそろっているといいね。スパは特別なコースだから、走るのを楽しみにしているんだ。それに、スパは去年僕がGP2シリーズ（F1直下のカテゴリー）のタイトルを勝ち取った場所でもあるから、あの場所に戻るのはうれしいね。
Q：シーズン前半戦はいい週末も悪い週末も経験しましたね。悪い週末を送らないように、何か対策を練りましたか？
グロジャン：チームとしては、悪い経験を繰り返さないように全力をつくしているよ。今年は、ギアボックス交換によるグリッド降格ペナルティーや技術的な問題、接触によるリタイアでチームランキングでの順位を落としてしまっているんだ。何が大事なのか、それはみんな理解してる。
グロジャン：個人的には、今年前半の11戦でたくさんのことを学んだし、自分自身のバランスも見つけて、いい面も悪い面も分かってきた。夏休みの間に前半戦を評価する時間も取れたし、強くなって後半戦に臨めるといいな。僕はまだ若手ドライバーだけど、今年だけでもう3回表彰台に上がっているっていうのは、なかなか実りのある結果だと思う。僕はF1チャンピオンを目指して戦っているし、今の自分の順位がとってもうれしいよ。だけど、満足はしていないし、レースごとにいいドライバーに成長できるようにがんばってる。
Q：今はどんなお気持ちですか？
グロジャン：夏休みがあってよかったよ。特に僕にとっては、新婚旅行に行かれたからね！ 前半戦は緊張を強いられていたから、心も体もリセットして、強くなって仕事に戻れるのはいいね。
Q：ドライバーランキングの暫定順位は8位（76ポイント獲得）ですね。シーズン終了までの目標は？
グロジャン：レースごとに順位が変わっているからね。僕自身、すごい接戦の中にいるんだ。（76ポイント獲得で7位の）ジェンソン（バトン／マクラーレン）と、（77ポイント獲得で6位の）ニコ（ロズベルグ／メルセデスAMG）が2ポイント以内にいるのだから、もっと上を目指せないわけがない。夏休み前にまた表彰台に上がれてうれしかったし、これまで以上に優勝に近い位置にいると思ってる。だから、シーズン後半ではもっと上を目指して戦いたい。
