レッドブルのエンジンサプライヤーであるルノーによると、統括団体FIA(国際自動車連盟)によるエンジンマップの規定厳密化は、レッドブルのラップタイムにコンマ1秒も影響していないのだそうだ。
第10戦ドイツGPにおいて、レッドブルが使用しているエンジンの設定「エンジンマップ」が、ルールに違反しているとの疑いが浮上した。ドイツGPではセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、後にペナルティーで降格となったものの、2位でレースを終えていた。
その後、レッドブルのマップはルール違反と裁定され、レッドブルはマップの変更を強いられた。その影響が注目された中で行われたハンガリーGPのフリー走行でレッドブルは、なかなか速さを見せられず、マーク・ウェバー(レッドブル)が次のようにコメントした。
「やらなきゃいけない事が山ほどある。全然満足していないよ」
ルノーの現場責任者のレミ・タフィンは、レッドブルの不調は先週まで利用できたソフトウエアによるセッティングが制限された事が原因ではないと否定している。
「数値化するのは難しい、でも多分100分の1秒という世界の話で、決して何秒とかコンマ何秒というレベルではないと考えている」
そして決勝では、2番手スタートのベッテルがスタート直後に順位を下げると、その後は優勝争いに絡むことができず、ベッテルは4位、ウェバーは8位になった。