ザウバーは、メルセデスAMGを追いかけることを狙っている。しかし、ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは、それが至難の業であることも認めた。
シーズン半分が終わった現在、チーム同士で争うコンストラクターズランキングで、ザウバーは80ポイントを獲得して6位。前戦ドイツGPで小林可夢偉が4位、セルジオ・ペレスが6位になったことで、ランキング5位のメルセデスAMGに対して25ポイント差にまで迫っている。
「前にいるのが誰かに関係なく、常にその相手を攻めていくことに狙いを定める必要がある」とザウバー代表はスイスの『Blick(ブリック)』紙に語った。
しかし同時にザウバー代表はこうも認めている。「われわれは現実的だ。小さなプライベートチーム(自動車メーカーの保有ではないチーム)にとって、メルセデスAMGが大きな敵であることは分かっている」
『Blick(ブリック)』紙によると、メルセデスAMGのドライバー、ミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグの報酬は、合計でおよそ3,000万ユーロ(約28億円)に上るが、ザウバーのドライバーの報酬は、それぞれ200万ユーロ(1億9,000万円)にすぎない。
ちなみに昨年のザウバーの成績は、コンストラクターズランキングで44ポイント獲得の7位だった。対してメルセデスAMGは4位で、ザウバーに120ポイント以上の差をつけていた。