フォース・インディアのオーナー兼チーム代表であるビジェイ・マリヤは、ジュール・ビアンキがいつかはF1でレースドライバーとして活躍したいという希望を抱いていることを、声を大にして公言している。
今シーズン、フェラーリの育成ドライバーであり、昨年まではGP2(F1直下のレースカテゴリー)で活躍していたフランス出身のビアンキは、フォース・インディアのリザーブドライバーに就任しており、レースによっては金曜の午前中に行われるフリー走行に出走している。ちなみにビアンキのマネジメントを行っているのは、フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジャーでもある、ニコラ・トッドだ。
現在フォース・インディアでレースドライバーとして参戦しているニコ・ヒュルケンベルグと、ポール・ディ・レスタの両者は、2013年シーズンには上位チームへと移籍する可能性がある。
ビタントニオ・リウッツィ、ディ・レスタ、ヒュルケンベルグの3名はいずれもフォース・インディアでテストドライバーを務めた後に、同チームのレースドライバーへと昇格している。
マリヤはフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』誌からビアンキに(レースドライバー昇格への)チャンスはあるのかと尋ねられたところ、「こういうことにしておこうじゃないか」と述べ次のように続けた。「われわれの4人のテストドライバーたちは(レース)シートをつかみ取るだけの幸運を持ち合わせていた。今更それが変わると思うかい?」とビアンキが将来にフォース・インディアでレースに出場する可能性を示していた。