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マーク・ウェバー、チーム内での立場は対等

2012年07月11日(水)10:42 am

今シーズンの成績をチームはきちんと評価してくれるだろう。レッドブルのマーク・ウェバーが予想している。

先週末のイギリスGPにおいて、第6戦モナコGPに続く今季2勝目を挙げたウェバー。タイトル争いではトップの座にあるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を13ポイント差で追いかけ、チームメートのセバスチャン・ベッテルに対しては16ポイントのリードを築いている。

一昨年のイギリスGPにおけるウェバーの状況は全く違っていた。ベッテルがフリー走行でクラッシュすると、このクラッシュで新パーツが壊れたため、ウェバーのマシンに装着されていた新パーツがベッテルのもとへ。新パーツを手に入れたベッテルは見事ポールポジションを獲得していた。

このレースは結果的にウェバーの優勝に終わったが、こういったチームの動きに対して怒り心頭のウェバーは、レース終了直後の無線で痛烈な皮肉を飛ばした。

「ナンバー2ドライバーにしては悪くないだろ」

しかし今年の状況は全く違うとウェバーは考えているようで、メルボルン紙『The Age(エイジ)』に対してこう語った。

「彼ら(レッドブル首脳陣)は、今年のタイトル争いは先が読めないと十分理解しているんだ。だから、一方のマシンにだけ力を注いだり焦点を合わせたりして、シーズンがどうなるかを見てみる余裕なんてないのさ」

またベッテルと同等に扱われる状況に満足しているかとの質問に対して、ウェバーは次のように答えている。「もちろんだよ。間違いない」

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ドイツ紙『Bild(ビルト)』に対して「(チーム側の指示でチームメート間の順位を決める)チームオーダーなど存在しない。ドライバーは自由にレースをしている」と話した。

そしてチーム代表クリスチャン・ホーナーも「競争力のあるドライバーを2人も抱えていることは、タイトル争いにおいてはうれしい悩みだね」と同調している。

だがこういった首脳陣の態度が、チーム内においてベッテルが以前のような絶対的地位を回復するためにどう作用するのかは、まだはっきりとしていない。

『Bild(ビルト)』紙はイギリスGP後、現在のベッテルは「ナンバー2ドライバーに過ぎない」と手厳しい記事を掲載した。

一方のベッテルは、「ポイント計算を開始するには早すぎるよ」と話している。

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