ルイス・ハミルトンは成長したと元F1ドライバー
イギリスの伝説的F1ドライバーのスターリング・モスと、ライバルのセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）の才能をたたえるコメントをしたことが報じられている。
「（ライバルの中で）飛び抜けているのは、フェルナンド（アロンソ／フェラーリ）だろう。彼はすべてを兼ね備えているドライバーだ。それから、ルイスだよ」
「ルイスは、ものすごく速い」とベッテルは、6月30日（土）に参加したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで語った。
ハミルトンは昨年、コース上でもコース外でもトラブル続きだったが、今年は本来の調子を取り戻し、言動にも余裕が見られる。ドライバーズランキングでも、トップを射程距離にとらえる3位につけている。
関係者も、ハミルトンの態度は成長したという評価で一致しているようだ。
前回のヨーロッパGPでハミルトンは、レース終盤にパストール・マルドナード（ウィリアムズ）と接触してリタイアした。この事故についてマルドナードは、ハミルトンが「攻撃的だ」と批判している。
しかしハミルトンは今週、「ああいうことを言われても、彼への敬意は変わらないし、素晴らしい若手ドライバーだと思っている」と大人なコメントを返した。
この事故についてハミルトンは、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュから軽く注意を受けたが、ハミルトンはこう話している。「あとで振り返ってみるのは大事なことだ。口で言うのは簡単だよね」
「でも、狙った順位を手に入れようと必死にやっているときは、その時に何位であってもそれを守らなきゃだめなんだ」
「人は、同じ状況におかれたら、絶対に違う反応をとるものだ。僕もそうするよ。でも、自分が攻撃的だとは全然思わない」
また、ハミルトンは成長したとモスが語ったと『Guardian（ガーディアン）』紙は伝えている。
「ルイスは、何が大事なのか今は分かっているのだと思う。楽にそうなったとは言わない。楽なことではないからね」
「彼は偉大なドライバーだ。彼を見るのは刺激的だよ。だが、彼はたくさんのことを学んできたと思うし、今後も学んだことを忘れないでほしいね」
